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2020年11月30日(月)
2440 : インターネットサイト運営
東証1部

【飲食店情報サイト】飲食店からの課金収入が主な収益源。

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「実名口コミ」グルメ経済圏 飲食店探し、信頼カギ
レッティ、逆風下の上場

スタートアップ
ネット・IT
小売り・外食
2020/10/31 2:00
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グルメサイト運営のレッティは10月30日、東証マザーズ市場に上場した。実名での口コミを通じて利用者同士が交流するのが特徴。飲食店の利用料だけでなく、米フェイスブックのように利用者の情報を基にした企業広告で稼ぐ事業モデルだ。新型コロナウイルスの影響で飲食店の経営が悪化している逆風下でどう成長曲線を描くのか。

レッティの武田和也CEO

レッティの武田和也CEO

30日、東京都内で開いた記者会見で武田和也最高経営責任者(CEO)は「口コミ型サービスはユーザー獲得に時間がかかるため長期戦だった。コロナの影響もあったが、今後の成長が見込めるタイミングで上場できた」と話した。初値は1611円と公募・売り出し価格(1180円)を431円上回った。

レッティはグルメサイトの第3世代。第1世代は1996年に誕生した「ぐるなび」で、飲食店のメニューや住所などの情報提供やクーポンを配布する。第2世代が匿名ユーザーによる点数評価を載せたカカクコムの「食べログ」だ。武田CEOは米国滞在時に実名投稿のフェイスブックの利用者が爆発的に増える様子を目の当たりにし、これをヒントに10年TopNotch(現レッティ)を設立した。

レッティの最大の特徴は実名による口コミだ。利用者は点数ではなく、SNS(交流サイト)のように自分と食の好みが合う人をフォローして店を選ぶ。公正取引委員会がグルメサイトの実態調査に乗り出すなど、点数評価への飲食店側の不満は少なくない。実名なら「本当に良いと思った店の口コミが集まる」(都内の飲食店経営者)。

信頼できる口コミが集まる場として、今では月間利用者数が4000万人台、有料加盟店が1万店近くに育った。

収入源は2つだ。1つ目は加盟店からの利用料。月2万円台からの定額とし、予約手数料を取らない。例えば食べログは最大で月10万円の利用料と、予約手数料として1人100~200円を請求する。レッティは飲食店の負担を抑えて加盟店を増やす戦略だ。

もう1つが広告だ。売上高の4割を飲食店以外の企業からの広告費で稼ぐ。飲食店や閲覧履歴、口コミなどのデータから利用者の個人に合った広告を配信する。例えば高級店の情報を頻繁に閲覧している利用者には高級旅館の広告を表示する。

新型コロナ下では飲食店の負担を抑えた事業モデルが強みとなった。6月時点のレッティの有料加盟店数は1万店を割り込んだが、3月からの減少幅は10%以下にとどまった。一方、ぐるなびは約5万1640店と13%減。食べログも約4万9900店と16%減った。武田CEOは「コロナ下の飲食店はリピート客を増やすことが重要になる。レッティなら固定ファンの確保につながる」と分析する。

今回の上場では2億3600万円を調達し、資金はエンジニアやデザイナーの採用にあてる。8月末にスマートフォンで料理の注文が受けられる飲食店向けシステムを開発し、現在は飲食店への実証導入を進めている。来店客へのお礼メッセージを送る機能を付けるなど、飲食店と利用客の関係構築を支援する。

第3世代として成長してきたレッティだが、新しい競合が台頭している。画像共有アプリの米インスタグラムと米グーグルの地図サービス「グーグルマップ」だ。「グーグルで予約」機能を使えば、飲食店探しから予約まででき、訪日外国人の利用が伸びている。武田CEOは「レッティは店探しだけのツールではない。地道に飲食店と関係を築き、集客から予約、席在庫情報の管理まで一気通貫でできる」と違いを強調する。

20年9月期の売上高は22億1300万円と19年9月期比で2%減、最終損失は3億3200万円と2期ぶりに最終赤字となる見通し。飲食店の経営効率化はコロナ禍で急務になっている。レッティの技術力を生かし飲食店と二人三脚でこの難局を乗り切ることが求められている。

(安村さくら)

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