【データベース管理ソフト大手】米オラクルの日本法人。
日本オラクルは13日、同社のクラウドサービスを顧客のデータセンターで提供する「Oracle Dedicated Region Cloud@Customer(オラクル・デディケーテッド・リージョン・クラウド・アット・カスタマー)」を国内で販売すると発表した。ハードやソフトなどの設備をオラクルが顧客のデータセンターに設置し、運用サービスと一体で提供する。
自社のデータセンターにデータをとどめておきながらクラウドサービスが利用できるため、データを海外のクラウドに置くことに慎重な金融機関や公共機関、IT(情報技術)関連企業などに拡販する。日本オラクルの竹爪慎治常務執行役員は「顧客のデータセンターで、オラクルクラウドのすべてのサービスを使えるようになる」という。
料金はハードやソフトの使用料、運用サービス料を含めて月額50万ドル(約5300万円)から。既に野村総合研究所が自社の金融機関向けクラウドサービスに、オラクルのサービスを活用することを表明している。(矢口竜太郎)