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2020年9月28日(月)
2695 : 飲食店
東証1部

【回転ずしチェーン】関西地盤。100円均一の「くら寿司」展開。

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研究開発も自宅から 関西企業、働き方に変化

2020/6/22 2:00
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TOYO TIREは在宅でタイヤのシミュレーション実験をできるようにした

TOYO TIREは在宅でタイヤのシミュレーション実験をできるようにした

新型コロナウイルスとの共存を迫られるなか、関西企業が新たな働き方を模索している。TOYO TIREとクボタは在宅勤務の際に自宅から製品の性能実験や開発ができる環境を整えた。一方でダイキン工業のように対策をしたうえで通常通りの出社に切り替える動きもある。企業活動の維持と感染拡大防止の両立を目指して、より柔軟なワークスタイルが求められている。

TOYO TIREは人工知能(AI)を活用し、タイヤの性能を左右する溝の幅や形状を最適化するためのシミュレーションをオンラインでできるようにした。自宅からクラウド経由で専用のソフトウエアを操作する。製品開発のスケジュールに支障が出ないよう、研究所と同様に実験できるようにした。

クボタは農機や建機の研究開発部門を対象にCAD(コンピューターによる設計)システムに自宅からアクセスできるようにした。会社のサーバーに保存したデータを扱い、外部への機密情報の漏洩を防ぐ。関西学院大学の玉田俊平太教授は「新型コロナ対応は長期戦。インターネットなどを使った分散開発は今後も増える」と指摘する。

通常出勤に切り替えたダイキンは座席の間隔を空けるなど対策を取った(大阪市の本社)

通常出勤に切り替えたダイキンは座席の間隔を空けるなど対策を取った(大阪市の本社)

オフィスや営業現場も新型コロナと共存する「新常態」への対応が広がっている。6月から従業員の原則在宅勤務を通常出勤に切り替えたダイキン工業。感染リスクを減らすため、大阪・梅田の本社では人と人の間隔を空ける、向かい合わせに座らないといった対策を打ち出す。時差出勤やフレックス制度の活用にも積極的に取り組む方針だ。子どものいる家庭や妊娠中の女性社員などは状況に応じて在宅勤務も引き続き可能とした。

飲料大手のダイドードリンコは在宅勤務を基本とする働き方を継続し、出社する社員の割合を5割以下に抑える。職場でのコミュニケーションが不足するため内勤社員には出社日を設けた。積水ハウスはオンライン会議ツールで顧客が営業担当者と住まいづくりの相談をできるようにした。仮想現実(VR)スコープで自分の考える設計やプランで家の中がどうなるのかを疑似体験できる。

4月にオフィスを移転したソフト開発のスマートバリューはフリーアドレスを導入した。社員が増えても席は増やさなくてすむ。渋谷順社長は「テレワークは続ける。働き方の変化に対応した仕組みを2~3年かけてつくる。評価制度も変える必要がある」と話す。時間ではなく成果に応じた給与も検討する。

■「巣ごもり」商機に

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために外出を控える傾向が続くなか、自宅で楽しむ「巣ごもり需要」に商機を見いだす関西企業も多い。任天堂は新作ゲーム「あつまれ どうぶつの森」がヒット。食品では江崎グリコはレトルト商品を増産し、スーパーも売り上げを伸ばしている。客足の戻りが鈍い外食はテークアウトで店内飲食の落ち込みをカバーする考えだ。

巣ごもりで話題を集めたのが、任天堂のゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」だ。3月の発売後、わずか12日間で世界で1177万本を売り上げた。「ニンテンドースイッチ」向けソフトでは過去最高の滑り出しだ。スイッチ本体も2019年度の販売台数が18年度に比べ2割以上増えた。

食品企業も堅調だ。江崎グリコはレトルトのどんぶり素材「DONBURI亭」やカレーを2月から増産している。定番の「ポッキー」「プッチンプリン」も好調だ。食肉大手の日本ハムは中元商戦向けに住宅のポストに直接投函(とうかん)できるギフト商品を発売。人と接触せずに受け取れる商品として需要を見込んでいる。

外食を控える傾向もあり、スーパーも売り上げを伸ばしている。ライフコーポレーションの5月の既存店売上高は前年同月比9%増。和歌山地盤のオークワも9%増だった。高齢者を対象に優先時間を設けるなど感染防止と企業活動の両立に腐心している。

くら寿司はドライブスルー方式のテークアウトを始めた(大阪府松原市)

くら寿司はドライブスルー方式のテークアウトを始めた(大阪府松原市)

一方で、外食は緊急事態宣言の解除後も苦戦が続いている。くら寿司は店内飲食の落ち込みを補うためドライブスルー方式のテークアウトを大阪府など10店舗で5月に導入した。スマートフォンのアプリで注文し代金を払い、指定した日時に店舗の駐車場に行けば、商品を受け取れる。テークアウトの売上高は前年同月の約3倍になった。売り上げの下支えに一定の効果が出ているようだ。今後は車で来る客層が多い郊外立地の店舗を中心に、テークアウトの拡大を検討する。

■空気除菌・清浄機 売れ行き急拡大

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、急激に売れているのが空気清浄機だ。日本電機工業会(JEMA)によると5月の国内出荷台数は10万4000台となり、前年同月に比べ41%伸びた。緊急事態宣言の解除後も依然として引き合いは強いという。

パナソニックでは次亜塩素酸を活用した除菌脱臭機「ジアイーノ」の需要が急増した。部材の確保が追い付かず今年秋まで新規の受注を停止した。他に除菌などの効果がある独自の微粒子「ナノイー」技術を搭載したモデルが好調だ。5月の空気清浄機の販売は前年同月の1.5倍になった。

国内シェア首位のシャープでも、フィルターで空気中のほこりなどを取り除くだけでなく、独自技術「プラズマクラスター」搭載など高価格帯の商品が伸びている。5月の販売は1.3倍になった。「30代以上のファミリー層を中心に売れている」(同社)

外出を控えて自宅で過ごす時間が増えたこともあり、「巣ごもり家電」も伸びている。パナソニックは美容スチーマーの販売が5月は2倍に増えたという。

シャープの自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック」も店頭の在庫が少ない状態が続いている。需給逼迫を背景に値下げ圧力は弱まっており、量販店での直近の販売価格はメーカー想定価格とほぼ同水準で推移している。

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