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勉強家の女子大生ナナコ、アクティブ運用を知る
ろくすけさんの勝てる株式投資入門(3)

日経マネー連載
2020/5/6 2:00
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株式投資で3億円を超える資産を築き、アーリーリタイアしたブロガーのろくすけさん(ハンドルネーム)。会社員投資家の夢を実現した実在のスゴ腕投資家が、会話形式のフィクションストーリーを通して、株式投資の取り組み方やノウハウをやさしく解説していきます。自ら先生役として登場し、初心者である架空の若者2人に株のイロハを教えていくという筋立てです。一緒に基本を学んでいきましょう!

■登場人物

実在する本連載の著者。人気ブログ「ろくすけの長期投資の旅」を運営。株式投資で運用資産を約3億円に増やし、アーリーリタイアを果たした(容姿は本人と変えています)。

大学院を修了後、化学メーカーに就職して1年目の青年(架空)。旅先で出会ったろくすけさんに師事するという設定。


ゴローの妹(架空)。大学で経営学を専攻している。兄と一緒にろくすけさんに株式投資の基本を学ぶという役どころ。

前回、ろくすけさんから株式市場の不可解な値動きについて説明を受けて、株式投資への関心をさらに強めたゴローとナナコ。今度はナナコが大学の授業で抱いた疑問について尋ねます。

ナナコ:今日ろくすけさんに会ったら聞いてみたいと思っていたことがもう一つあるんです。

ろくすけ:どんなことかな?

ナナコ:「アクティブ型の投資信託の大半は、運用成績がインデックス型投信を下回っている。だからインデックス型投信を毎月一定額買う積み立て投資が世界的に流行している」。大学の証券投資理論の授業でこう習ったんです。それで、ろくすけさんの意見を聞いてみたいと思って。

【関連記事】25歳の乗り鉄会社員ゴロー、株式投資に出合う(第1回)
【関連記事】株はビギナーの兄妹、暴落相場の本質を知る (第2回)

ろくすけ:なるほど。確かにアクティブ型投信の大半が、運用成績でインデックス型投信を下回っているのは事実だろう。

ゴロー:ちょっと待ってください。アクティブ型投信にインデックス型投信。それって何ですか?

ナナコ:えっ、アニキは知らないの?

■株価指数の本来の役割

ろくすけ:そうか。アクティブ型は、投信を運用する人が自分の裁量で投資手法や購入する株を決めるものと言ったらいいかな。「これが値上がりしそうだ」と考えて銘柄を一つひとつ選ぶから、私がしている運用と基本的には同じだ。

それに対してインデックス型というのは、株価指数というものに連動するように設計された投信なんだ。代表的なものを挙げると、日本株なら日経平均株価のほかにもTOPIX(東証株価指数)などがあり、米国株ならダウ工業株30種平均S&P500種株価指数ナスダック総合株価指数などがある。

ゴロー:そう言えば、株価指数ってそもそも何のためにあるんですか? よく聞くけど、ちゃんと考えたことはなかったな。

ナナコ:確か大学の講義では、株式市場が過去に比べて上がっているか、下がっているか、相場の状況を知るために算出される指数と聞いたわ。例えば景気が良くなる場合、それを期待して株が先に買われる傾向があるから、こういった指数が近い将来の景気の良しあしを占う先行指標としても使われているって。

ろくすけ:その通り。TOPIXは、東京証券取引所第1部に上場している全銘柄の時価総額を、1968年1月4日の時価総額を100として指数化したものなんだ。5月1日のTOPIXは1431.26だったから、東証1部全体の時価総額は約50年前の14.3倍の規模になる。

一方、日経平均は、大ざっぱに言えば東証1部に上場している銘柄の中から選ばれた225銘柄の価格について、ある一定の調整を加えながら算出した平均値だ。日本株の代表選手たちの平均価格と言っていいだろう。代表的な銘柄は時々で替わるので、日経平均の算出に使われている225銘柄は随時入れ替えが行われている。

ゴロー:さすが詳しいですね。でも、指数に連動する投信はどうつくるんですか?

ナナコ:それはね、指数の採用銘柄を購入するの。TOPIXに連動する投信なら、東証1部に上場している全ての銘柄、日経平均に連動する投信は225銘柄を指数の計算式と同じように購入すれば、指数と同じ値動きになるでしょ。

ゴロー:そうか。おまえ、ちゃんと授業を聞いているんだな。

■アクティブ型が負ける真因

得意げに話す妹にゴローはすっかり感心した様子です。

ろくすけ:株価指数に連動する投信がつくられたのは、アクティブに運用しても、市場の平均値を上回ることができないとする投資理論があるからなんだ。実際、先述したように、アクティブ型投信とインデックス型投信の運用結果を比較すると、後者が上回っていることが多い。

でも、それはアクティブ運用が市場平均を上回れないということではない。現に、私はアクティブ運用で値上がりする見込みのある銘柄を保有して、運用成績でTOPIXや日経平均を大きく上回り続けてきたからね。

投信を運用している人を英語で「ファンドマネジャー」と言うんだけど、実際に、アクティブ運用で株価指数より良い結果を出し続けているファンドマネジャーもいる。私の投資仲間でもアクティブ運用で億単位の資産を築いた個人投資家が結構いるよ。

ナナコ:じゃあ、どうしてアクティブ型投信の大半は、インデックス型に負けてしまうのですか?

ろくすけ:色々な理由が考えられるね。一つは、投信にかかるコスト(経費)が高いことかな。投信を購入した人は、保有コストとして信託報酬というものを定期的に払うことになるんだけど、プロのファンドマネジャーがアクティブ運用する投信の場合は、この信託報酬が残高に対して1.5~2%程度かかるものが多く、総じて高いんだ。その分だけ実際の運用リターンが下がることが一因だ。

インデックス型投信なら、指数の算出に使われる銘柄を購入するだけだから、個別の企業を調査する手間もないし、誰が運用しても投資の仕方は変わらない。だから、信託報酬が低い。中には0.1%を切っているものもある。

ナナコ:全然違いますね!

ろくすけ:これは個人的な考えだけど、投信は運用する金額が大きいから、多くの異なる銘柄を購入せざるを得ない。多く購入すればするほど、市場の平均値に近づくから、それも運用成績を押し下げる要因になっているのだろう。

それに、アクティブ型投信はどうしてもインデックス型と比較されるから、その多くはインデックス型に大きく負けてしまうリスクを回避するために、株価指数の代表的な構成銘柄を組み入れようとしがちなんだ。

ちなみに日経平均の場合、225銘柄ある中でもファーストリテイリング(9983)、ソフトバンクグループ(9984)、東京エレクトロン(8035)、KDDI(9433)といった4銘柄の値動きだけで全体の2割を占めるような偏りのある構成比率になっている。こういった事情もあって、必ずしもベストな運用成績を目指すものとなっていないアクティブ型投信も多いんだ。

ナナコ:そう聞くと、アクティブ型投信を選ぶにも中身をよく吟味しないと、あんまり儲からなそうな気がしてきました。それなら個別株に投資するという選択肢も視野に入ってきそうですね。

■保有する銘柄を絞り込む

ろくすけ:アクティブ運用の中でも、アクティブ型投信については投資の方針に共感できるかどうかが非常に大きいと思うけど、残念ながら私から見て共感できるものの方が少ないね。

私の場合、大きな値上がりを見込んで持っている株の数は、10~15銘柄程度。自分が本当に良いと思える企業の株の値上がりが資産全体の増加に及ぼすインパクトを大きくするために、保有する銘柄の数を絞り込んでいるんだ。保有金額の大きな上位3銘柄だけで、資産の半分を占めることもあるよ。

ゴロー:絞り込む……。

ろくすけ:もっと分かりやすく説明した方がいいかな。例えば、何かのテストで95点と90点と85点を取った3人の平均点は、90点だろう。点数が95点から50点までばらついた40人の平均を取ったら、90点よりも大きく下がるだろう?

ゴロー:それぞれの株の点数が自分なりに分かって優劣が付けられるなら、良い点数を取る株だけ集めればいいということですね!

ろくすけ:実は私も投資を始めて10年ほどは、主にインデックス型投信を積み立てていた。それがいつの間にか3000万円ほどになっていた。そこでアクティブ運用、それも個別株に切り替えたんだ。

ナナコ:インデックス型投信がメインで3000万円ってスゴイですよね。それでなぜ個別株にシフトしようと思ったんですか?

ろくすけ:それは、このチョコレートケーキを食べ終わってから説明しよう。

(次回に続く)

今回のまとめ

アクティブ投資でも有望株を選べば株価指数に負けない

[日経マネー2020年6月号の記事を再構成]

日経マネ- 個人投資家調査2020 アンケート実施中

日経マネー 2020年6月号 乱気流相場で好機をつかむ日本株

著者 : 日経マネー
出版 : 日経BP
価格 : 750円 (税込み)

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