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2020年12月3日(木)
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御堂筋 「職」の街に「遊」の彩り
都市のチカラ 大阪再起(3)

住建・不動産
関西
2019/12/14 4:01
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ヒューリックが再開発を計画するルイ・ヴィトン、カルティエなどが入るビル(大阪・心斎橋)

ヒューリックが再開発を計画するルイ・ヴィトン、カルティエなどが入るビル(大阪・心斎橋)

大阪中心を貫く大動脈、御堂筋が生まれ変わる。空き地や老朽ビルが多かったが、新たなオフィスビル計画が相次ぐ一方、ホテルや商業ビル建設も活発だ。「職」の機能をさらに磨きながら「遊」の色彩も一段と強まりそうだ。梅田地区に押されがちだったにぎわいを取り戻そうとしている。

大阪の不動産業界で話題を呼んでいるのが25階建て116メートルのオービック御堂筋ビル。完成間際だが、「テナントを厳選している。開業時点で満床にならなくてもかまわないという強気の営業姿勢」と複数の企業が証言する。

その背景にあるのがオフィス需給。オフィス仲介の三鬼商事(東京・中央)によると大阪ビジネス地区の空室率は11月で1.91%と過去最低水準。かつては10%を超す空室率に苦しんだ反動で新規ビル建設がなくなり、売り手市場になった。同ビルは逼迫感が強い2020年春という絶妙のタイミングで開業する。

そのオービック御堂筋ビルのすぐ南側のビルを保有するNTT都市開発は、パソナなどが入居していたオフィスビルの建て替え設計提案を募集した。来年初めにも取り壊しに着手する。「計画は未定」(同社)とするが、オフィスが有力だ。

本町では積水ハウスがオフィスビルを取り壊し中だ。延べ床面積1万8000平方メートル、18~19階建てのオフィスビルを想定し22~23年に完成予定。「地下鉄本町駅の改札口に直結し、ここでテナントが集まらないわけがない」と宮田浩開発事業部営業次長は強気だ。

一方で積水ハウスグループは10年のセントレジスホテル大阪に始まり、21年開業予定の米ホテル大手、マリオット・インターナショナルグループの高級ホテル、Wホテルまで相次いで3つのホテルを建設。オービック御堂筋ビルにも三菱地所系のホテルが入る。これまでのビジネスに加え、淀屋橋や本町周辺の人を呼ぶ機能が高まる。

南の心斎橋では商業施設が厚みを増す。ヒューリックは心斎橋の角地でオービック御堂筋ビルを上回る31階建て商業ビルを計画。ルイ・ヴィトン、カルティエなど有名ブランドが入居するビルなどを建て替える。延べ床面積は5万4000平方メートルで24年完成予定だ。

竹中工務店、JR西日本不動産開発に加え、J・フロントリテイリンググループの大丸松坂屋百貨店も7%の比率で不動産を共有する。ヒューリックが18年に自社の共有持ち分を譲って誘致した。大丸心斎橋店本館を9月に建て替えて開業したばかりのJ・フロントは「何も決まっていない」と話すが、今後の動向が注目される。

移転するルイ・ヴィトンは心斎橋―難波地区で御堂筋に面して唯一残っていた空き地に延べ床面積4182平方メートルの新店舗を建設中。同社として日本最大店舗となり20年初めに開業する。

御堂筋に面する空き地は残り2カ所。ともに本町地区にあり、日本臓器製薬の本社用地と東武鉄道のホテル用地だ。新たな開発を通じて御堂筋にどんな彩りをもたらすだろうか。

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