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2020年1月21日(火)
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沖縄観光客1000万人 投資マネー呼ぶ
九州・沖縄経済特集(2)別府変貌 国際リゾートに

2019/11/27 5:10
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豊かな自然に恵まれた沖縄や九州の温泉地が国内外の観光客や投資マネーをひき付けている。沖縄県にはセブン―イレブン・ジャパンが進出したほか、地元スーパー大手のサンエーがパルコと大型施設を開業。九州を訪れたインバウンド(訪日外国人)は2018年に500万人を突破し過去最高を記録した。足元で韓国人客が減少しているが、欧米人や富裕層の開拓に力を入れている。

10月に開業した店舗でも多くの買い物客でにぎわった(沖縄県沖縄市)

10月に開業した店舗でも多くの買い物客でにぎわった(沖縄県沖縄市)

「人口や観光客の増加で、ますます成長する可能性がある」。7月、沖縄県に初出店したセブン―イレブン・沖縄(那覇市)の久鍋研二社長は沖縄経済の成長性に期待する。

セブンにとって沖縄は国内唯一の未開地だった。那覇市などに14店舗を開業すると、コンビニ最大手の商品サービスを求める消費者が詰めかけた。セブンは5年間で250店を開業する計画で、沖縄にすでに進出しているファミリーマートローソンとの出店競争が激化。全国有数のコンビニ激戦地に様変わりする。

パルコはサンエーと組み、沖縄最大規模の大型商業施設を開業した(沖縄県浦添市)

パルコはサンエーと組み、沖縄最大規模の大型商業施設を開業した(沖縄県浦添市)

ファッションビル大手、パルコはサンエーと組み、6月に沖縄最大規模の商業施設「サンエー浦添西海岸PARCO CITY」(浦添市)を開業した。6万平方メートルの店舗面積に約250店が出店し、3800台を収容する駐車場を備える。

那覇空港(那覇市)に近い立地を生かし、インバウンドも呼び込む。同県北中城村にある競合ショッピングセンター(SC)「イオンモール沖縄ライカム」も同時期に店舗を増床するなど、商業施設の進出や増床が相次ぐ。

沖縄の観光客は18年度に1000万人を超え、ハワイと並ぶ水準に達した。インフラ整備も急ピッチで進む。3月に下地島空港(宮古島市)ターミナルが開業、10月に沖縄都市モノレールが延伸し、20年3月には那覇空港第2滑走路が供用開始される。

観光客の消費額伸長が課題とされるなか、高級ホテルの建設が相次ぐ。ハワイの高級ホテル「ハレクラニ沖縄」が同県恩納村に7月に開業。星野リゾート(長野県軽井沢町)は沖縄県読谷村で20年5月開業を目指し、高級リゾートホテル建設を進める。

投資マネーは企業にも向かう。野村ホールディングスと米ファンド、カーライル・グループは3月、オリオンビール(浦添市)をTOB(株式公開買い付け)で傘下に収めた。同社は沖縄を代表する飲料メーカーだが、ビール市場の縮小で販売が伸び悩んでいた。

オリオンビールCEOに就任し、記者会見する早瀬氏(7月、那覇市)

オリオンビールCEOに就任し、記者会見する早瀬氏(7月、那覇市)

早瀬京鋳社長兼最高経営責任者(CEO)は「沖縄を象徴するオリオンは県外、海外に通じるブランド力がある」と強調する。商品群の見直しやブランド価値を高め、5年後の新規株式公開(IPO)を目指す。

好景気で沖縄県の地価も全国トップの伸びを示す。多くの業種で人手不足が深刻化し、賃上げ圧力が高まっている。

10月末、首里城が焼失する火災が起きたが、観光への目立った影響は出ていない。ただ首里城は主要観光ルートの一つだけに影響が懸念される。

九州を代表する温泉地の一つ、別府温泉でホテル建設が相次ぐ。英国系のANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパなど外資も参入し、部屋数は2019~21年に従来の2割に相当する約1000室増加する見通しだ。団体客中心の温泉街が、海外から富裕層が訪れる高級温泉リゾート地に変貌しつつある。

空と別府湾が一体化したような景観を楽しめるANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパの屋外プール(大分県別府市)

空と別府湾が一体化したような景観を楽しめるANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパの屋外プール(大分県別府市)

高級車が送迎し、夕日を眺めながら夕食を楽しむクルーズを満喫――。8月に開業したANAインターコンチネンタル別府は富裕層向けに2人で2泊3日150万円という高額旅行プランを企画する。運営会社のハンス・ハイリガーズ最高経営責任者(CEO)は「別府を訪れたことがない客に本当の意味でラグジュアリーな経験を提供する」と強調する。

ラグビーワールドカップ(W杯)期間中は欧州やオセアニアから多くのインバウンドが訪れ、1泊80万円の部屋も含め満室に。同20万円の部屋に5泊した客もいた。ステファン・マッサリーニ総支配人は「地域の人々と協力し、別府を世界に発信したい」と意気込む。

星野リゾート(長野県軽井沢町)は21年春、高級旅館「界 別府」を開業する。オリックス不動産系の別府杉乃井ホテル(別府市)は総額400億円以上を投じて新棟を建設するなどして客室数を約700室に拡大。外国人客も取り込む。

地元資本でも、高級ホテルを運営する松秀(同市)が7月に5階建ての新棟、11月にタワー棟を開業した。インドネシア・バリ島の家具をあしらうなど豪華な内装が特徴で、久保力夫社長は「中国や台湾だけでなくインドネシアやタイの富裕客が増えている」と話す。

関屋リゾート(同市)は20年秋に地元アーティストと連携したホテルを開業する。芸術作品がホテルに溶け込むように配置し、長期滞在してもらう。林太一郎社長は「アートを通じ、客同士が知り合いになれれば。その先に街歩きや農業体験を取り込みたい」と話す。

大分県の18年の宿泊者数は前年比5.8%増の約777万人で過去最高になった。インバウンドが2割弱を占める。広瀬勝貞知事は「観光客の幅を広げることが地方創生を後押しする」と話す。 新元号「令和」効果で、ゆかりの地である福岡県太宰府市を訪れる観光客が増えている。西日本鉄道の太宰府駅の乗降客数は前年比20%近い伸びがあった。太宰府市は大型連休があった4~5月に観光客が急増し、10億円の経済効果があったと試算する。

西鉄は3月、福岡(天神)―大牟田間を走る観光列車「ザ・レールキッチン・チクゴ」の運行を始め、6月から福岡―太宰府間でブランチを楽しめるルートも始めた。

西鉄は車内で食事を楽しめる観光列車を福岡―大牟田間で運行する

西鉄は車内で食事を楽しめる観光列車を福岡―大牟田間で運行する

白い車体の3両編成で、中央車両にピザを焼く窯など調理スペースを設けた。内装には福岡県の「大川家具」や同県八女市の竹編み生地をあしらった。現在も予約が取りづらいほど人気だ。

太宰府は福岡市から日帰りで行けるため、観光客に長期滞在してもらうことが課題だった。西鉄は10月、古民家を改装した体験型ホテルを開業。坂本八幡宮(太宰府市)の最寄り駅、都府楼前駅の副駅名を「令和の里」に改名し、令和効果を取り込む狙いだ。

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