【制御機器大手】電子部品や車載部品、健康器具も手掛ける。
京都商工会議所は5日、立石義雄会頭(80、オムロン名誉会長)が2020年3月末で会頭職を退任し、副会頭を務める塚本能交氏(71、ワコールホールディングス会長)が4月から新会頭に就任すると発表した。「ベンチャーの都」の復活を目指して創業支援を本格化するにあたり、世代交代を図る。
記者会見で塚本氏は「京都は大手に巻き込まれない独自の産業文化をつくることを得意とする。そうした独自の産業を我々自身が外に広めるところに、京都の将来がある」と意気込みを語った。
3月に議員総会を開き、正式決定する。立石会頭の4期目の任期は10月末までだったが、後継に指名した塚本氏の体調不良で就任時期がずれ込んでいた。
塚本氏は京商会頭を務めたワコール創業者の故塚本幸一氏の長男。39歳でワコール社長を継ぎ、31年務めた。地元経済界でも、京都を代表するBtoC企業のトップとしてブランド戦略をけん引してきたことへの評価が高い。塚本氏に、京都経済界の代表として創業支援や人材育成の手腕を期する。