【建材・住設機器最大手】日本最大の住宅資材・住設機器メーカー。
LIXILグループは31日、ガバナンスに関わる問題の検証結果を公表した。昨秋に瀬戸欣哉氏が最高経営責任者(CEO)を解任された件について、創業家の潮田洋一郎氏に権力が集中し忖度(そんたく)が生じる状況だったと結論づけた。再発防止のため、ガバナンス委員会を常設化する。
同委員会は6月に設置。あずさ監査法人元副理事長の鈴木輝夫・社外取締役を委員長とし、社外取締役4人、社内取締役1人で構成する。
会社側が4月に公表した第三者による調査報告書については、同委員会は「不合理な点はない」と結論付けた。同社の「ガバナンス体制自体は適切であり、重大な欠点はない」ともした。
ただ、鈴木氏は「ガバナンスの体制は整っているが、運用自体が独立の立場から監督されなければ、客観性や公平性が欠如する」と説明した。ガバナンスに関するガイドラインや規則の一部にあいまいな表現があり、混乱を生じさせたとした。