【ホームセンター大手】小型店「ハードアンドグリーン」など展開。
大型で猛烈な台風19号が12~13日にかけて上陸するおそれがあることを受け、ホームセンターではブルーシートや土のうなどの売れ行きが急速に伸びている。9月に首都圏に上陸した台風15号の影響で千葉県を中心に大きな被害が出たのもあり、ブルーシートは品薄気味だという。各社は他店舗から補充したり在庫を増やしたりして対応する。
ホームセンター最大手のDCMホールディングスの東京・千葉の5店舗では、7~9日の3日間のブルーシートの販売額が昨年比15倍だった。窓ガラスが割れたときに飛び散らないように補強する養生テープは同7倍、土や水をせき止める土のうは同6倍だった。
主婦らが購入している例が多いという。通常は建築業の関係者などの需要が多いというが、一般の自宅の屋根瓦などが飛ばないようにあらかじめ屋根を覆うなどの対策を取る家庭が多いようだ。「店頭で使い方を聞かれることも多い」(同社)という。大きな被害が出た台風15号を踏まえ、備えとして購入しているという。
また、DCMが7月に発売した水を入れて膨らます土のうは数店舗で欠品が出ている。在庫が足りない店舗には近隣の店舗から補充して対応する。
コメリは台風15号の被害があったときの販売増を受けて、ブルーシートなどの在庫を増やして対応している。15号が上陸した9月上旬、関東地域ではブルーシートが例年の4~5倍売れて品薄になる店舗もあった。9月上旬以降は通常の1.5倍程度の在庫を用意。「3~4倍売れているが欠品の心配はない」(同社)という。品薄になった場合、他県の物流センターから補充することもできるという。
ブルーシートや土のう以外にも防災用品が売れているという。停電への備えを想定し、ガソリンを入れて使うエンジン発電機の販売額は例年の6~7倍以上で推移しているという。