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リニア走行試験公開 静岡工区の計画なお難航

2019/10/3 17:42
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JR東海は3日、リニア中央新幹線の走行試験を報道陣に公開した。山梨県のリニア実験線で、約2分間にわたり時速500キロメートルで走行した。まず2027年に東京(品川)―名古屋間の開通を目指す。リニア中央新幹線は東京―大阪間を約1時間でつなぐ同社の大型プロジェクトで総事業費は9兆円。うち3兆円を財政投融資で賄う。

静岡県の川勝平太知事の反対で同県内の工事に着手できておらず、建設計画は難航しているが、JR東海の中央新幹線推進本部の生田元副本部長は「リニアの技術向上に取り組んでいる。建設計画も着実に進めたい」と話した。

「浮上走行に移ります」。この日の試乗では実験線を2往復した。超電導磁石の力で約10cm浮上して走行するため、揺れや騒音はほとんど気にならない。これまでの累計走行距離は307万キロメートルに達した。20年春に新たな改良型試験車を投入する予定で、リニアの体験乗車は19年11月以降しばらく休止するという。

建設計画において、焦点となるのが静岡工区だ。JR東海は難易度の高い南アルプストンネルの早期着工を求めてきた。だが、静岡県の川勝知事が大井川の流量減少につながるとして反対し、静岡工区は掘削工事に着手できていない。金子慎社長は「このままでは27年の開業時期に影響を及ぼしかねない」と繰り返し懸念を示している。

リニアの建設計画は国土交通省の認可を得ており、開業時期やルートの変更は容易ではない。JR東海と静岡県は有識者や国交省を交えた協議を続けているが、対立解消の糸口は見えていない。(林咲希)

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