メニューを閉じる
2020年11月29日(日)
4005 : 化学・化成品
東証1部
日経平均採用 JPX日経400採用

【総合化学大手】医薬、電子材料にも強み。アジア売上高比率高い。

現在値(15:00):
385
前日比:
+1(+0.26%)

AI活用「人材不足」7割超 導入拡大も世界に後れ
R&Dで切り拓け(4)

AI
科学&新技術
2019/9/28 2:00
保存
共有
印刷
その他

NIKKEI BUSINESS DAILY 日経産業新聞

人口減が進む日本では今後、人工知能(AI)などを活用して生産性を高めていく発想が欠かせない。企業の間でAIの導入は着実に進んでいるが、世界からは後れを取っている。AI導入に取り組む企業のうち7割超が専門人材の不足を課題に挙げており、早急に体制を整備する必要がある。

今回の調査では、サービスや製品、業務の効率化にAIを「導入している」と回答した企業は40.1%で「導入を検討中である」(37.7%)とあわせて8割近くにのぼった。質問の内容が違うため単純比較はできないが、3年前の2016年度の時点では「AIに関心がある」との回答が59.3%にとどまっていた。

現在のAIブームは深層学習と呼ぶ技術の登場などをきっかけに、12年ごろに始まった。当初は具体的な活用方法に戸惑う企業も多かったが、着実に利用の裾野が広がっていることがうかがえる。

AIは膨大なデータから人間では気づかない有用な情報を見つけ出すのが得意だ。新製品の開発や、工場の稼働率の向上などに活用できる。AIとロボットなどを組み合わせ、これまで人間が担ってきた作業を自動化するといった試みも進む。調査では実際にAIを導入している企業のうち67.2%が「効果があがっている」と回答した。

ただ、世界と比較すると日本の動きは遅い。ボストン・コンサルティング・グループは18年、日本、米国、中国、ドイツ、フランスなど7カ国を対象にAIの活用状況を調べた。AIの導入で一定の成果をあげている企業を「AIアクティブ・プレイヤー」と定義してその割合を比べたところ、中国が85%、米国が51%に達したのに対し、日本は39%で最も低かった。

最大のネックはAIを扱う人材の不足だ。AIの導入に取り組む企業に課題を尋ねたところ、72.9%が「社内に人材が足りない」と答えた。米国がIT(情報技術)の活用で生産性を高めた背景には、人や組織への手厚い投資があったことが知られている。AIの力を引き出す上で、体制の整備は急務だ。

課題の克服に向けてAI人材をどう確保していくかを尋ねたところ、69.8%の企業が「社内の人材の再教育」と回答した。中途採用(60.0%)や新卒採用(53.3%)よりも多かった。グローバルな競争に勝つには、人材の育成にも多くの時間はかけられない。自社の事業に精通しながら、AIの知識も併せ持つ即戦力を育てたいという考えがあるとみられる。

一部の企業は動き出している。AIや実験データを活用し新材料を探索するマテリアルズ・インフォマティクス(MI)が新たな潮流になりつつある化学業界。住友化学の金子正吾デジタル革新部長は「競争力の源泉である研究開発にMIを取り入れるかどうかは最重要課題」と話す。同社はデータ解析などにあたる人材を21年度に170人に増やす計画。社内の研修や外部の講座を通じ、社員にスキルの習得を促す。

旭化成は4月にインフォマティクス推進センターを立ち上げ、データ解析などを担う人員を15人から40人に増やした。製造、知財、研究開発などの部門を対象に「デジタルプロフェッショナル人財」を21年度までに150人以上とする計画も掲げる。三菱ケミカルホールディングスも、データサイエンスの素養を持った「コア人材」を20年度末までに3~4倍にする方針だ。

日本企業の研究開発費は19年度まで10年連続で増加する見通しだが、米中の企業などはより積極的に投資を積み増しており、国際競争力や生産性の向上をめざすうえで課題は多い。今回の調査で研究開発をイノベーションにつなげるうえでの問題を複数回答可で尋ねたところ「新規事業への取り組みが遅い」が31.5%で最も多かった。

富士通総研の早川英男エグゼクティブ・フェローも「環境の変化に十分、適用できない」ことを日本企業の課題に挙げる。AIのような新しい技術を柔軟に取り入れ、事業に生かしていく発想がますます重要になりそうだ。

(おわり)

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ日経会社情報デジタルトップ

ニュース(最新)  ※ニュースには当該企業と関連のない記事が含まれている場合があります。

159件中 1 - 25件

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6...
  • 次へ
【ご注意】
・株価および株価指標データはQUICK提供です。
・各項目の定義についてはこちらからご覧ください。

便利ツール

銘柄フォルダ

保有している株式、投資信託、現預金を5フォルダに分けて登録しておくことで、効率よく資産管理ができます。

スマートチャートプラス

個別銘柄のニュースや適時開示を株価チャートと併せて閲覧できます。ボリンジャーバンドなどテクニカル指標も充実。

日経平均採用銘柄一覧

日経平均株価、JPX日経インデックス400などの指数に採用されている銘柄の株価を業種ごとに一覧で確認できます。

スケジュール

上場企業の決算発表日程や株主総会の日程を事前に確認することができます。

株主優待検索

企業名や証券コード以外にも優待の種類やキーワードで検索できます。よく見られている優待情報も確認できます。

銘柄比較ツール

気になる銘柄を並べて株価の推移や株価指標(予想PER、PBR、予想配当利回りなど)を一覧で比較できます。

  • QUICK Money World