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市山尚三氏に川喜多賞 新進映画監督の発掘に力

文化往来
2019/8/7 6:00
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映画の国際交流への功績を顕彰する第37回川喜多賞を映画プロデューサーで映画祭ディレクターの市山尚三氏が受賞した。東京フィルメックスのディレクターとしてアジアの新進監督を発掘、紹介、育成すると共に、今や世界の第一線に立つ中国のジャ・ジャンクー監督らのプロデューサーとして活躍。「作ること、見せることの二つの才能を駆使し、熱い思いを持ち続け『映画文化』を支えてきた」と評価された。

「培ったその人脈やノウハウを日本の文化に役立てたい」と語る市山尚三氏

「培ったその人脈やノウハウを日本の文化に役立てたい」と語る市山尚三氏

市山氏は1987年に松竹に入社。北野武、竹中直人、台湾のホウ・シャオシェン監督らの作品を製作した。東京国際映画祭に出向し、アジア秀作映画週間の作品を選定。その後、オフィス北野へ移籍し、2000年に東京フィルメックスを立ち上げた。昨年は木下グループの支援を取り付け、同映画祭を存続させた。海外の有力映画祭でも日本の新進監督の紹介に尽力した。

また、新人だったジャ監督と出会い、第2作「プラットホーム」(00年)を製作。以来「帰れない二人」(18年)まで一貫してプロデューサーを務めている。中国の独立系映画の草分けであった初期には日本の製作資金を必要としたジャだが、中国の経済発展で他国の資金がいらなくなっても、市山氏を深く信頼。創作面での貢献を求めてコンビを組み続けている。日本の国際派プロデューサーのパイオニアといえる。

7月26日の授賞式で市山氏は「この賞に恥じないように頑張れという激励の意味と受け取った。海外との合作をやるなど想像もしなかった人間がこういう仕事をしているのは偶然の産物。その時々に支えてくれた人がいた。今後は培ったその人脈やノウハウを日本の文化に役立てるように頑張っていきたい」と語った。ジャは「市山さんはいつも新しい映画作家を育てている。私にとっても大きな存在だ」と祝福した。

(古賀重樹)

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