【食品の多角化企業】製粉、油脂、冷食、飼料に展開。非市況分野を拡充。
昭和産業は31日、使い切りタイプで計量の手間が省けるたこ焼き粉を9月1日に発売すると発表した。1袋で約20個分のたこ焼きが作れる。小麦粉やでんぷんの配合を工夫し、ホットプレート上でたこ焼きをひっくり返しやすい。子どもを持つ家庭や若年層の需要を想定する。年間2億円の売り上げをめざす。
製品名は「おいしく焼ける魔法のたこ焼粉」。約20個分の容量の100グラムを4袋に分けて詰めた。ホットプレート上でたこ焼きをくるんと返しにくかったり、生地がダマになりやすかったり、といった課題を解決した。食感もとろっとした口当たりにした。
希望小売価格は税別352円。全国のスーパーやドラッグストアで販売する。
お好み焼きとたこ焼き粉の市場規模は2018年に約130億円。具材として使うキャベツの価格変動に影響を受けるが、微増傾向にある。たこ焼き粉は日清フーズがトップシェアを持つ。調理時間を省く「時短」需要をにらみ、小分けパックの新製品の投入でシェア拡大をめざす。
同日、ホットケーキやパンケーキに使うケーキシロップ「コクと深みのケーキシロップ」も発表した。1回使い切りのポーション型で簡便に使える。希望小売価格は税別250円。紅茶やヨーグルトなどの甘味としても利用できる。