メニューを閉じる
2019年9月18日(水)
2181 : 人材紹介・人材派遣
東証1部
JPX日経400採用

【人材派遣大手】テンプスタッフとピープルスタッフが経営統合。

現在値(15:00):
2,292
前日比:
+59(+2.64%)

AIスタートアップ3600社 「熱い分野」はどこだ

CBインサイツ
コラム(テクノロジー)
2019/8/5 2:00
保存
共有
印刷
その他
CBINSIGHTS
CBインサイツのデータによると、2013年以降、株式発行によって資金を調達した人工知能(AI)関連のスタートアップ企業は世界で3600社を超える。世界中で続々とAIを武器にしたスタートアップが登場しているというわけだ。今では産業界のあらゆる分野でAIの活用が始まっている。ひと口にAIスタートアップと言っても、各社が手掛けるサービスやテクノロジーはもはや千差万別だ。では、どの分野が今、ホットなのか。ヒートマップでまとめてみた。

AIスタートアップは主に3つのタイプに分類される。大部分を占めるのが、インターネットを介してAIソフトウエアを提供する「AISaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)」を手掛ける企業だ。定型業務を自動化するRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)ツールの米ユーアイパス(UiPath)や米オートメーション・エニウェア(Automation Anywhere)、顔認証ソフトウエアの中国フェイス・プラス・プラス(Face++)などのユニコーン(評価額が10億ドル以上の未上場企業)はこれに当てはまる。

日本経済新聞社は、スタートアップ企業やそれに投資するベンチャーキャピタルなどの動向を調査・分析する米CBインサイツ(ニューヨーク)と業務提携しています。同社の発行するスタートアップ企業やテクノロジーに関するリポートを日本語に翻訳し、日経電子版に週1回掲載しています。

2つ目はAIを使って主力商品を開発している企業で、機械学習を活用して微生物で種子を処理する米インディゴ・アグリカルチャー(Indigo Agriculture)などが代表例だ。

3つ目はAI計算用に設計されたハードウエアを開発している企業で、AI半導体の英グラフコア(Graphcore)、イスラエルのハバナラボ(Habana Labs)、米セレブラス・システムズ(Cerebras Systems)などが含まれる。

下記のヒートマップでは、AIスタートアップを20の主要産業(医療から金融まで)か、業界横断の12の用途(販売からサイバーセキュリティーまで)に応じて分類し、各カテゴリーの資金調達件数を示した。

(注)ヒートマップには自動運転の自動車やトラック、トラクターを手掛ける企業の資金調達を含むが、その他のハード機器を手掛けるロボット関連スタートアップや、拡張現実(AR)/仮想現実(VR)専門企業は除外している。

13年第2四半期~19年第2四半期のAIスタートアップによる資金調達件数は6969件、調達額は660億ドル

13年第2四半期~19年第2四半期のAIスタートアップによる資金調達件数は6969件、調達額は660億ドル

■産業ごとの区分

▼航空宇宙・防衛:脅威検知システムや手荷物検査、航空機の設計、ドローン(小型無人機)操縦にAIやコンピュータービジョン(映像から様々な情報を得る技術)を活用するスタートアップ

▼農業:偵察、表現型の解析、植物バイオテック、収穫量予測、病害虫の診断などにAIを活用。水産養殖にAIを使っている企業も含む

▼建設:建設機械などのモニタリング、大気データのアナリティクス(分析)、プロジェクトマネジメントツールにAIを活用

▼家電:AIを搭載したスマートホーム機器(スマートホームの防犯カメラの顔認証など)、介護用のスマート眼鏡やウエアラブル機器、スマートフォンの消費者向けAIアプリなど

▼教育:言語訓練向けの音声分析や自然言語処理、研究資料の要約、自動での論文評価や文学作品のフィードバック、個別の学習コンテンツの作成など

▼金融・保険:コンプライアンス(法令順守)、不正の検知、事務管理作業の自動化、個々人に合わせた資金管理、保険の契約査定、金融・保険業界専用のチャットボット

▼政府:スマートシティーの計画立案、監視、都市空間の設計、防災と復興、政策の結果の予測、水道管理

▼医療:診断、医薬品の研究開発、患者の遠隔モニタリング、救急救命室や病院の管理、ゲノム医療、患者のリスクスコアの評価などの医療分野でのAI利用

▼法律・コンプライアンス:e-ディスカバリー(電子証拠開示)、契約書の起草、書類のチェック、コンプライアンスの監視などのAISaaSを企業の法務部門や法律事務所に提供

▼製造業:資産管理、品質検査、業務効率化、新素材の発見、プロダクトデザインにおける設計変更の結果予測など、AIを活用したスマート製造を手掛ける

▼メディア・娯楽:ゲーム、映像・音声のキュレーション(収集・整理など)とインデックス作成、個々人に合わせたニュースコンテンツの制作、消費者向け娯楽アプリ、写真編集・加工アプリなどにAIを活用

▼鉱業:天然資源の調査・探査、鉱業向けBI(ビジネスインテリジェンス)ツールの改善にAIを活用

▼石油・ガス:掘削効率やパイプラインの管理、油田・ガス田の最適化、シェール向けオペレーショナルインテリジェンス(大量データの可視化・分析)の改善にAIを活用

▼不動産:資産評価、商業ビル運営の最適化、住宅探しの際の仮想アシスタント、インテリアデザイン向けコンピュータービジョン・3Dモデリング、AIを活用した商業用不動産の運用

▼小売り:マーチャンダイジング(商品政策)、在庫管理、レジ無し店舗のテクノロジー、POS(販売時点情報管理)システムの在庫減少のモニタリング、小売り客向けのオムニチャネル(実店舗とネットの融合)・マーケティング、小売りのサプライチェーン(供給網)最適化、電子商取引(EC)の検索などにAIを活用

▼半導体:エッジコンピューターやデータセンター向けAIチップ、AI演算を使える量子コンピューター、AIによる半導体装置の設計・製造支援の開発

▼通信:信号処理、異常検知、スペクトル監視、AIを使った無線LANの支援に機械学習を活用

▼輸送・物流:自動運転車、認識ソフト、車両管理システム、高精度マップ向けの機械学習、車両の予知保全、運転手監視システム、AVシミュレーションソフトなどを開発

▼旅行・宿泊:ダイナミックプライシング、旅行検索、旅行の写真のキュレーション、仮想旅行アシスタント、出張向けの自動経費精算などのAIツールを開発

▼公益事業・エネルギー:発電所の予知保全、電力の供給や需要の予測、発電の最適化、公益事業向けのバッテリー最適化、マイクログリッド(小規模電力網)やビルのエネルギー管理

■業界横断の法人向けテクノロジー

下記のAIの用途は業界横断型で、複数の業界に関係する解決策を提供している。

▼データ管理・アナリティクス:学習データの注釈付与、機械学習モデル開発用プラットフォーム、法人向けのプラグアンドプレイ型(自動設定)アナリティクスシステム、AI学習フレームワーク、DRAM管理ソフト、データベース管理ツールなどにAIを活用

▼サイバーセキュリティー:システムやネットワークの活動のリアルタイムでの監視、内部及び外部のデータストリームからのパターンや異常の検知、検知速度の向上、リソースの開放、復旧の迅速化、サイバー攻撃への耐性強化に機械学習を活用

▼ソフトウエア開発:自動でのコードテストや欠陥修正、AIによるウェブデザインの支援、チャットボット作成プラットフォーム、AI活用による様々なプラットフォームに対応したアプリ開発など

▼ソフトウエアの開発部門と運用部門の連携(DevOps):機械学習向けの仮想サーバーとハイブリッドクラウドの管理システム、AIを活用したアプリ開発システム、ITコストの削減、ログ管理、CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)のパイプライン管理(作業工程をパイプラインに見立てた管理手法)

▼会話・自然言語処理・自然言語生成・コンピュータービジョン:様々な業界向けの音声分析、自然言語処理・生成、言語翻訳、音声転写サービス、顔認識、物体認識、会話AIプラットフォームの開発

▼オペレーショナルインテリジェンス:ロケーションインテリジェンス(地理空間/衛星画像分析など)、ソーシャルメディアのモニタリングによる競合情報分析、様々な業界向けの予知保全や実物資産の管理

▼プロセス・オートメーション:定型業務を自動化するRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)など

▼CRM(顧客情報管理):機械学習を活用した営業パイプライン管理や顧客サービス

▼広告・マーケティング:AIを使って個人に応じた販促活動やターゲット広告を実施

▼生産性・プロジェクトマネジメント:会議予約用のAIアシスタント、チーム用ボット、メールソフト「Gメール」やビジネス対話アプリ「スラック」など様々なソースから情報を検索・取得するための従業員支援ツール

▼HR(人事)テック:機械学習を使って履歴書の構文解析、求人、採用時の偏見の排除、新人研修の際のID確認など

▼その他の調査、コンサルティング:中核的なAIリサーチ技術の進化、ロボット向けAIソフトの開発、コンサルティング的手法を使った顧客企業専用のAIシステムの構築

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ日経会社情報デジタルトップ

ニュース(最新)  ※ニュースには当該企業と関連のない記事が含まれている場合があります。

237件中 1 - 25件

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6...
  • 次へ
【ご注意】
・株価および株価指標データはQUICK提供です。
・各項目の定義についてはこちらからご覧ください。

便利ツール

銘柄フォルダ

保有している株式、投資信託、現預金を5フォルダに分けて登録しておくことで、効率よく資産管理ができます。

スマートチャートプラス

個別銘柄のニュースや適時開示を株価チャートと併せて閲覧できます。ボリンジャーバンドなどテクニカル指標も充実。

日経平均採用銘柄一覧

日経平均株価、JPX日経インデックス400などの指数に採用されている銘柄の株価を業種ごとに一覧で確認できます。

スケジュール

上場企業の決算発表日程や株主総会の日程を事前に確認することができます。

株主優待検索

企業名や証券コード以外にも優待の種類やキーワードで検索できます。よく見られている優待情報も確認できます。

銘柄比較ツール

気になる銘柄を並べて株価の推移や株価指標(予想PER、PBR、予想配当利回りなど)を一覧で比較できます。

  • QUICK Money World