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LIXIL総会、どうなる新経営陣? 3つのポイント

株主総会
3ポイントまとめ
2019/6/24 4:30
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LIXILグループが25日午前11時から東京都内で定時株主総会を開催します。同社では今、会社側と前最高経営責任者(CEO)の瀬戸欣哉氏側で、次の経営陣の顔ぶれを巡って対立が激化しています。それぞれが独自の選任案を提案しており、どちらが勝つのかが焦点になっています。対立の経緯や提案内容などポイントをまとめました。

(1)対立の経緯

発端は2018年10月に突然発表されたトップ解任でした。「プロ経営者」として招いた瀬戸氏が解任され、母体企業の1つである旧トステム創業家の潮田洋一郎氏が新CEOに就任しました。ただ一部の機関投資家からは「不可解」との声も出ていたようです。

▼LIXIL、瀬戸CEO反対に株主が反発

これらの不満が表面化したのは約半年後の3月20日です。現取締役で旧INAX創業家の伊奈啓一郎氏やファンド勢が、瀬戸氏のCEO交代を巡る経緯が不透明だと反発。潮田氏らの取締役解任を求めて臨時総会の開催を要求しました。当初、潮田氏らは争う姿勢でしたが、海外だけでなく国内投資家からも瀬戸氏側に賛同する動きが浮上し、潮田氏は取締役とCEOの退任を決断。臨時総会の開催要求は取り下げられました。

▼LIXIL、潮田CEO辞任へ

代わりに会社側は、現在の取締役を全て退任させ、新たな取締役候補を提案しました。選任されれば、元リコー社長の三浦善司氏が暫定CEOを務めます。

一方、瀬戸氏側も自身を含む8人の取締役候補を提案しています。選任されれば瀬戸氏はCEOに復帰する意向のようです。

(2)誰が選任されるのか

今回の総会議案の最大の焦点は「どちらの取締役選任案が通るのか」です。諮られる議案は全部で3つあります。1号議案はLIXIL側が選んだメンバーである「会社案」の選任です。2号議案は会社側と株主側の共通の選任案なので「中立」です。3号議案が瀬戸氏側が選んだ「株主案」になります。

具体的にみてみましょう。まず会社側です。LIXILグループ執行役副社長の大坪一彦氏やリコー元社長の三浦氏など10人います。大坪氏以外の9人が社外です。ただ瀬戸氏側が提案している2人が含まれるため、実質的な「会社案」は8人です。

「株主案」も8人です。瀬戸氏や伊奈氏などLIXILグループ系列で4人、三井住友トラストクラブ元会長の西浦裕二氏など社外で4人です。

双方は主張や反論を繰り返しています。一部の海外機関投資家は「株主案」への賛成を公表しました。投資家が参考にするケースがある海外の議決権助言会社2社は瀬戸氏再任に反対し、「会社案」に理解を示しています。勝敗を分けるのは3割程度の国内機関投資家の動向ですが、足元ではどちらについているのかが読みにくく、ギリギリの攻防が続いています。

▼LIXIL、8対8で深まる懸念

(3)気になる「総会後」

記者会見するLIXILグループ社外取締役候補の松崎正年氏(右)ら

記者会見するLIXILグループ社外取締役候補の松崎正年氏(右)ら

重要なのは新経営陣を決めることだけではありません。総会後の経営を円滑に進め、企業価値を高められるかどうかです。

まず会社側が勝った場合です。様々な見識を持つ外部の経営者が集まることで新たなLIXILが誕生することへの期待があります。一方で、最長で「半年の空白」を懸念する投資家もいます。会社側は総会後、最長で半年間、元リコーの三浦氏が暫定CEOにつき、その間に正式な次期CEOを決める予定です。ただ来年の東京五輪後の成長を見据えると、今は戦略策定の大事な時期にあたります。貴重な時間をロスせずに、社外中心の経営陣で迅速に具体的な経営方針を作れるかどうかが課題になります。

株主が勝った場合は瀬戸氏がCEOになる可能性が高いです。瀬戸氏は解任される前まで、無駄を省く筋肉質な経営で知られ、海外投資家から支持する声があります。ただ、これだけの注目を集めてトップになる以上、経営責任は重く、確実な成果を残すことが不可欠になります。

▼企業統治にも課題が…

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