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住友林業やJAXAなど、木材運搬技術を月面に応用へ

2019/1/29 14:06
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熊谷組住友林業は宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同で林業に使う機械システムの自動化研究を始める。「架線集材」と呼ばれる木材の運搬システムを電動化し、熊谷組の無人化施工技術と組み合わせて省力化につなげる。将来的には月面での応用を目指す。

住友林業や熊谷組などとJAXAが研究する集材システムの月面での稼働イメージ

建設工事向け装置などの光洋機械産業(大阪市)と建設機械大手の加藤製作所も共同研究に参加する。熊谷組と住友林業は資本業務提携しており、協業の一環となる。

JAXAは宇宙技術の地上への応用と、宇宙で通用する民生技術の開拓を目指す組織「JAXA宇宙探査イノベーションハブ」を設けている。今回の研究は組織の提案募集で採択された。

架線集材はロープウエーのように仮設のワイヤロープを張り、木材をつるして集積場に運ぶ手法だ。車両による運搬と違って作業用道路が不要となり、険しい山の地形に合わせてシステムを構築できる。ただしシステムの運用には熟練した技術者のノウハウが必要で、技術者の高齢化や後継者不足が課題だった。

共同研究では架線集材に熊谷組の無人化施工技術を導入する。まずエンジンによる手動運転だったウインチを電動化する。遠隔操作が可能になるほか、ギアなどの扱いが複雑なエンジンに比べて操作が簡単になるという。続く段階としてセンサー技術などを組み合わせ、自動運転を目指す。

将来的には地形が複雑な月面での活用を目指す。構造物の建設に必要な資材を運搬したり、クレーターの底から資源を運び出したりといった利用法を想定している。動力源が固定されている架線集材は大気や液体がなく、熱交換が難しい月面でもシステムを安定的に運用しやすいという。

共同研究は20年3月まで続ける予定。熊谷組の北原成郎ICT推進室長は「それまでに(電動化した)ウインチの開発を完了させたい」と話している。

(高尾泰朗)

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