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「乳酸菌で仕事能率あがります」 キリンが研究成果

2018/11/15 16:05
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キリンホールディングスは15日、独自開発の乳酸菌を配合した食品が仕事の能率を高めるとの研究成果を発表した。ヤフーとの共同研究で、ヤフーの従業員が乳酸菌入りの食品を食べて確認したと説明している。自社の乳酸菌の競争力を高める研究の一環だ。競争が激しくなるなかで自社の乳酸菌の優れた点を訴え、乳酸菌事業の売り上げ拡大につなげる考えだ。

キリンホールディングスの磯崎社長(左から2番目)は、乳酸菌事業の拡大に意欲

キリンは乳酸菌を使った商品の品ぞろえを強化

独自開発した「プラズマ乳酸菌」はウイルス感染を防ぐ免疫の司令塔の役割を持つ細胞に働きかけ、活性化する。キリンによれば風邪やインフルエンザの発症リスクを抑えることを確認しているという。これを使う商品の新ブランド「iMUSE(イミューズ)」を2017年に立ち上げた。

ヤフーとの研究では20~65歳までの約220人の従業員を対象に、17年11月から18年2月にかけて仕事の能率に影響するか試験した。ヤフーの統括産業医の白岡亮平氏によれば、乳酸菌をとると体調改善や活気の向上が認められたという。何らかの健康問題で業務能率が落ちている状態も改善したと説明している。

白岡氏は「1人あたり年22万円分の生産性が向上する可能性がある」と指摘した。そのうえで「費用対効果でみても十分メリットがある手法」との見方を示した。

キリンは他社との連携にも取り組んでいる。カルビーは乳酸菌入りポテトチップスを販売した実績がある。新たな販路として医療機関を開拓し、病院の売店やクリニック、調剤薬局の2千店でタブレット剤を販売している。今後の具体的な取り組みは明らかにしなかったが、遺伝子の解析会社とも連携する。

乳酸菌事業の18年の売り上げは55億円と、当初目標を5割上回る勢いだ。27年には230億円をめざす。同日の発表会で磯崎功典社長は「海外では現地の有力パートナーと組み、グローバルに展開したい」と強調した。

富士経済(東京・中央)の予測によると、乳酸菌関連の食品市場は2018年に約4100億円。15年に比べて25%増える見通し。他社の参入も活発で、成長分野を巡って激しい競争が繰り広げられそうだ。

(新沼大)

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