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復活ソニー、足場固め CEOに実務家の吉田氏

2018/2/3 1:02
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4月1日付でソニーの社長兼最高経営責任者(CEO)に就く吉田憲一郎氏(58)は副社長兼最高財務責任者(CFO)として2018年3月期に過去最高益を見込むV字回復をけん引した立役者だ。社内外で番頭と目された吉田氏の登用は、復活したソニーが経営の足場を固める堅実なメッセージがこもる。

社長就任が決まった吉田憲一郎副社長(右)と会長就任が決まった平井一夫社長(2日午後、東京都港区)

社長就任が決まった吉田憲一郎副社長(右)と会長就任が決まった平井一夫社長(2日午後、東京都港区)

「新しい中期経営計画が始まるタイミングでの交代が適切と考えた」。2日、都内の本社で記者会見した平井一夫社長兼CEO(57)は降板する理由を語った。「今年度は過去最高益の見通しで、元気なソニーが戻ってきたといわれるようになった」とも話した。

辞意を固めた平井氏は昨年末、取締役会議長である永山治・指名委員会議長(中外製薬会長)に「今のバトンタッチが適切だ」と伝えた。「複雑な思いだ」と慰留した永山氏は幾度も話し合いの場を設けたが、最後は平井氏の意思を尊重した。4月からの3カ年の中計の始まりに合わせた交代は最高益を更新するソニーの経営を堅実に継承させる意向がにじむ。

吉田氏は平井氏より1歳年長だ。若返りと逆行する人事だが、平井氏は「幅広い事業を勉強し、知見が深い」と吉田氏を推す。上場していたソネットの社長経験もある。社外取締役を中心とする指名委員会も「短い時間軸なら吉田氏」と平井氏の意向を後押しした。

「方向性は変えない」。吉田氏がCEOとして指揮することになる中計について、幹部は口をそろえる。CEO以外の人事も継続性を重視する姿勢が明確だ。

中計策定を担当する十時裕樹・最高戦略責任者(CSO、53)がCFOに就任する。テレビ事業の高木一郎氏、デジカメの石塚茂樹氏という事業畑の執行役、人事の安部和志執行役も経営層に留任する。「これまでの方向性の確かさは業績が示している」(幹部)と自負する声が漏れる。

平井氏の任期後半は量を追う経営を改め、高音質のオーディオ「ハイレゾ」など違いを打ち出せる商品に経営資源を集中してきた。吉田氏もサービス提供で継続的に収益を確保する「リカーリング」を重視する。人工知能(AI)では自前主義にこだわらず、外部と連携する姿勢を今後も堅持する。

吉田氏はCFOとして財務を管理し、平井氏の方針のもとで選択と集中の実行役となってきた。パソコン「VAIO」事業や、医療情報サイトのエムスリー株の一部の売却も主導した。

番頭と呼ばれる引き締め役が自らトップとなり、経営層や社員から危機感が薄れないかを吉田氏は恐れている。上場以来初の無配から3年が過ぎ、業績が悪化した過去の記憶も薄れつつある。再建が旗印にならない吉田氏は巨艦を導く次のメッセージが求められる。

平井一夫氏は2012年3月期に4566億円の最終赤字を計上した直後に社長に就任。しばらくは業績不振が続いた。1万人のリストラ、全事業分社、上場後初の無配――。「リストラばかりで成果がない」「エレクトロニクスを分かっていない」と批判され、記者会見で頭を下げ続けた。

転機は吉田憲一郎副社長と十時裕樹CSOを子会社から呼び戻した13年。テレビやスマートフォンでシェア拡大を目指す戦略を転換した。16年には「消費者から近い『ラスト・ワン・インチ』の商品で人々の感性に訴えて勝負する」と掲げ、パナソニックなど企業向け領域で稼ぐ他社との違いを打ち出した。

自他共に認めるネアカの平井氏は社内外にメッセージを発するプレゼンでとりわけ輝く。新規事業創出プログラムを社長の直轄とし12年ぶりに復活した犬型ロボット「アイボ」では開発現場でエンジニアを鼓舞した。

「消費者向けエレクトロニクスと正面から向き合ってきた」と総括した平井氏は2日、「自分の人生にとってもこのタイミングの交代が適切」と話した。今後はソニー会長として「ダボス会議などで国際的に日本の知名度を高めたい」という。「あくまでリーダーは吉田。(自分は)言うならば補佐だ」とも話した。

平井氏の側近の一人は「達成感があったのだろう。私生活を犠牲にしてきた思いもあるのでは」と推測する。幼少から米国で育ち、社長になっても週末はオープンカーでのドライブなど多様な趣味を大事にする「カズらしい引き際」。リタイア後を充実させるため、社長業に固執しなかったと受け止められた。

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