【遺伝子医薬品開発】大阪大学寄附講座教授が創業したベンチャー。
アンジェス(マザーズ、4563)が26日に発表した2020年1~9月期の連結決算は、最終損益が31億円の赤字(前年同期は27億円の赤字)だった。新型コロナウイルス感染症向けワクチンなどの研究開発費の増加が重荷となった。
売上高は前年同期比91%減の2800万円だった。主力のムコ多糖症治療薬「ナグラザイム」の販売が昨年6月に終了したのが響いた。19年9月に販売を開始した遺伝子治療製品「コラテジェン」の売り上げを計上したが、補えなかった。営業損益は28億円の赤字(前年同期は23億円の赤字)だった。
20年12月期(今期)の業績予想については、新型コロナ感染症向けワクチンの開発費用が見通せないことなどから、引き続き開示しなかった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕