日銀が11日発表した10月の貸出預金動向(速報)によると、全国の銀行(都市銀行、地方銀行、第二地方銀行)の貸出平均残高は前年同月比2.2%増の470兆3783億円だった。伸び率は9月から横ばいで、97カ月連続で前年実績を上回った。
業態別では都市銀行が同2.0%増の217兆4975億円だった。伸び率は前月(2.1%)から縮小したものの、企業のM&A(合併・買収)向けなどに資金需要が強い状況は続いている。
地方銀行と第二地方銀行の貸出平均残高は合計で同2.3%増の252兆8808億円。伸び率は前月(2.3%)から横ばいだった。
手形や小切手を除き、譲渡性預金を含む預金平均残高は都銀、地銀、第二地銀を合わせて前年同月比2.6%増の727兆5211億円だった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕