【製薬準大手】がん領域の新薬「オプジーボ」の普及拡大で急成長。
日本の医薬品の存在感が低下している。日本発の画期的新薬は減り、2000年代後半から膨らむ貿易赤字額は21年に初めて3兆円を超える見通しだ。新型コロナウイルスでも国産ワクチンの開発は遅れ、輸入に頼っている。医薬品開発は化合物の合成からバイオ創薬(総合2面きょうのことば)へと競争力の源泉が移る。技術転換に乗り遅れた日本の「医薬品敗戦」は医療制度にも影を落とす。
貿易赤字額が膨らみ始めたのは15年ほど…
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