メニューを閉じる
2020年11月29日(日)
6196 : 企業向け専門サービス
東証1部

【M&A仲介】インターネットを活用したマッチングに強み。

現在値(15:00):
6,320
前日比:
+300(+4.98%)

1位 ストライク M&A仲介、サイト軸に

2020/3/24付
保存
共有
印刷
その他

「会社を残すことができてほっとした」

医薬品開発を支援するNAS研究所(千葉県成田市)の萩森一郎会長はこう話す。後継者がおらず、買い手がいないかとストライクに相談した。設備が充実するNAS研究所に、実験機器を扱う中山商事(茨城県日立市)とバイオスタートアップのセツロテック(徳島市)が興味を示した。

M&Aの案件について打ち合わせをするストライクのコンサルタントや会計士ら(東京都千代田区)

M&Aの案件について打ち合わせをするストライクのコンサルタントや会計士ら(東京都千代田区)

前者は専門人材、後者は資金を欠くことがハードルになり、話が流れかけた。そこをストライクが3社の提携にまとめた。2019年のことで、中山商事がNAS研究所を買収した上で、セツロテックに出資。同社がNAS研究所に人材を送る形だ。

ストライクは経営者らにセミナーを開くなどして企業を「売りたい」という相談を受ける。そこから同社が、条件の合う買い手をネットで募ったり、自社のデータベースから探したりする。着手金のほか、成約金額の約5%を買い手と売り手の双方から受け取る。

経営者の高齢化に伴う事業承継のニーズが増えている。同社は19年8月期の1年間に成約した件数が104件と、15年8月期と比べて2.5倍になった。

中小M&Aの分野は、日本M&Aセンターが最大手で、2位はM&Aキャピタルパートナーズ。ストライクは追う立場だ。成約を増やすには、買い手と売り手の潜在顧客をどれだけ蓄積できているかが大きくかかわる。同社は紹介サイトと提携により、顧客を集める仕組みを強化している。営業を効率化し、事業の生産性を高める。

取り組みの1つはサイトの充実だ。従来、自社を売却したい中小が事業の特徴や従業員数などを匿名で載せ、ストライクが買い手からの問い合わせを受け付ける「SMART」を提供してきた。19年からは、同業中堅などに集まる売却案件も合わせて紹介する「M&Aオンラインマーケット」を始めた。競合の顧客データを生かし、成約すれば手数料を分けあう。

同社はネットでのM&A仲介を1999年にスタートさせた先駆け。荒井邦彦社長はネットを活用すると情報が豊富に集まるだけでなく「人材派遣会社が板金工場を買うなど、人が思いつかない組み合わせをマッチングできる」と話す。

2つ目は成約案件の5割にのぼる「外部からの紹介ルート」の強化だ。税理士がひとつのルートで、19年は東北税理士協同組合などと組み、これまで28都道府県をカバーした。地方の税理士は飲食店、町工場などあらゆる企業の経営者の悩みを知る一方、周辺に相談先がない場合が多い。

効率的に潜在顧客を増やし、あとはコンサルタントが事業の承継、再生などの業務に集中する。コンサルタントは20年8月期末に121人と、2年前の2倍に増やす計画だ。

採用した後の生産性をどう上げるかが課題になる。エース経済研究所の岸和夫アナリストは「コンサルタントは採用から1~2年は先行投資の期間になるだろう」とみている。

新型コロナウイルスがM&A市場にどう響くか読み切れないという。荒井社長は、売却相談が増えると見込んでいるものの「景気悪化があまり深刻になれば、買い手の買収意欲が落ちてしまう」と話す。仲介ニーズがどう変化するのか見極めなければならない。市場拡大の波に乗ってきた同社にとり、今後は経営のバランスが一層重要になる。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ日経会社情報デジタルトップ

ニュース(最新)  ※ニュースには当該企業と関連のない記事が含まれている場合があります。

19件中 1 - 19件

【ご注意】
・株価および株価指標データはQUICK提供です。
・各項目の定義についてはこちらからご覧ください。

便利ツール

銘柄フォルダ

保有している株式、投資信託、現預金を5フォルダに分けて登録しておくことで、効率よく資産管理ができます。

スマートチャートプラス

個別銘柄のニュースや適時開示を株価チャートと併せて閲覧できます。ボリンジャーバンドなどテクニカル指標も充実。

日経平均採用銘柄一覧

日経平均株価、JPX日経インデックス400などの指数に採用されている銘柄の株価を業種ごとに一覧で確認できます。

スケジュール

上場企業の決算発表日程や株主総会の日程を事前に確認することができます。

株主優待検索

企業名や証券コード以外にも優待の種類やキーワードで検索できます。よく見られている優待情報も確認できます。

銘柄比較ツール

気になる銘柄を並べて株価の推移や株価指標(予想PER、PBR、予想配当利回りなど)を一覧で比較できます。

  • QUICK Money World