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【ユニクロ展開】05年11月から持ち株会社体制。海外アパレルも展開。

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ゾゾマットでサイズ測定に再挑戦 体形データ、SPAのカギに
奔流eビジネス (D4DR社長 藤元健太郎氏)

ネット・IT
2019/7/12付
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NIKKEI MJ

衣料品通販サイト「ゾゾタウン」を運営するZOZOが、足のサイズをスマートフォンで計測できるツール「ゾゾマット」の無償配布の予約を受け付け始めた。筆者も早速予約をしてみた。

ZOZOのサービスは専用のマットに足を載せて撮影すれば足の形を計測できる

ZOZOのサービスは専用のマットに足を載せて撮影すれば足の形を計測できる

サイズの計測ツールと言えば「ゾゾスーツ」が思い出される。専用のタイツを着てスマホで撮影すると体形が測れると話題になり、自分の身体にぴったりのZOZOのプライベートブランド(PB)の服を購入できるという触れ込みだった。

ゾゾスーツは期待通りの数字に結びつかず、失敗と言われている。それでもZOZOが再び計測ツールに挑戦するのはなぜだろうか。ゾゾタウンの価値が「サイズデータ」にあるからと言える。

もともとゾゾタウンはファッション好きの人にとって、有名ブランドの服を手軽にネットで買えるという価値からスタートしている。各ブランドが出品する服は業界で「ささげ」と呼ばれる採寸、撮影、原稿の作業をZOZO側で手がけてネット販売される。

ユーザーからすると、全ての服をZOZOが採寸した統一基準で購入できることが大きな価値になった。アパレルの世界ではS、M、Lと表示していてもブランドによってサイズはかなり異なる。しかし違うブランドの服でもZOZO上での表示は統一され、ユーザーは初めてのブランドでも安心して買える。

サイズデータの重要性を強く認識していたZOZOだからこそのゾゾスーツ戦略だったと言える。それだけにPBへの誘惑は大きかっただろう。ユニクロを運営するファーストリテイリングを追いかけることを考えれば利益率の高いPB商品を世界展開し、SPA(製造小売り)業態に名乗りをあげたい気持ちに経営としてはなるだろう。

ZOZOの価値は「たくさんのブランドの中から、自分の欲しいデザインでサイズのあった服を選べる」だった。しかしゾゾスーツ戦略は(1)いちいち「スーツ」を着て測るのが面倒(2)詳細データを生かした服を製造することが難しい――という2つの大きな壁にぶち当たった。

そして今回のゾゾマットへの挑戦へと至った。マットの上に足を置いてスマホで撮影するだけという、かなり手軽な手順になっていて最初の課題が改善されている。

ふじもと・けんたろう 電気通信大情報理工卒。野村総合研究所を経て99年にフロントライン・ドット・ジェーピーを設立し社長。02年から現職

ふじもと・けんたろう 電気通信大情報理工卒。野村総合研究所を経て99年にフロントライン・ドット・ジェーピーを設立し社長。02年から現職

オリジナルシューズの開発は諦め、既存ブランドの靴を購入するためのサイズ測定という元来のZOZOの価値を生かした。オンラインでの靴購入の利便性を高めることに十分貢献できそうだ。

ではゾゾスーツが当初描いていたサービスを今後成功させるには何が必要なのだろうか。手軽な測定という意味では、店舗に3次元スキャナーを置いて身体を簡単に測定するのがよいだろう。

個人の身体にあわせたカスタマイズ製造については、服の製造方法でもう一段の技術革新が必要だろう。実現にはやはり、店舗と製造を持つSPA業態の方が有利である。

すでに実験を始めているユニクロはこのあたりを本気で狙ってくる可能性が高い。顧客の体形データを握った状況を想像すると、さらに強力なユニクロの未来が見えてくる。顧客体形データがアパレルの未来の戦いの鍵を握るのは確かだ。

[日経MJ2019年7月12日付]

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