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2019年6月25日(火)
9962 : 製鉄・金属製品
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【部品の製造・販売】金型やファクトリーオートメーション(FA)向け部品を取り扱う。

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なるか 部品取引革命 商慣習壊すデジタルの力
先読みウェブワールド (山田剛良氏)

コラム(ビジネス)
2019/3/11付
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NIKKEI MJ

インターネットやスマートフォン(スマホ)など新しいデジタル技術を活用した新サービスが、伝統的な産業構造を壊していく「デジタル・ディスラプション」。この波がいよいよ、製造業で最もアナログな商慣習が残るといわれる「板金部品調達」に及び始めた。

ミスミは部品手配サービスに板金部品を加えた

ミスミは部品手配サービスに板金部品を加えた

金型部品などを手掛けるミスミグループ本社は2月1日から、自社の部品手配サービス「meviy(メヴィー)」に「板金部品」のメニューを追加、受注を始めた。配電盤大手の日東工業も自社の配電盤キャビネットのウェブ発注サービス「キャビスタ」を4月に改良し、ミスミと同様の機能を追加する。

両社の新サービスは顧客が欲しい板金部品の3D-CAD(コンピューターによる設計)図面のデータをアップロードすると、システムが図面を解析して見積金額を自動算出。顧客はその場で発注できる。

板金部品は金属板を曲げたり溶接したりして作った部品。安価に作れるため、パソコンなどの汎用品から業務用の産業機器までフレームや外装として幅広く使われる。産業機器など向けの板金部品の多くは特注品でその生産は、町工場などの中小の加工業者が担っている場合が多い。

このため板金部品はこれまで「調達が面倒な部品」の代表格だった。板金部品は種類も用途も幅広いため、加工業者によって得意不得意の差が大きい。新しい製品を開発する際などには複数社に「アイミツ(相見積もり)」をして業者を選定し、実際に発注して出来栄えを確かめる作業を繰り返す必要がある。

面倒を嫌って「なじみの加工業者」や部品商社に発注するケースも多いが、コストや納期で必ずしもベストとは限らない。図面をアップロードするだけで見積もりと発注が出来れば、こうした作業が省力化できる。

やまだ・たけよし 東工大工卒、同大院修士課程修了。92年日経BP社に入社、「日経エレクトロニクス」など技術系専門誌の記者、日本経済新聞記者を経て16年から日経テクノロジー・オンライン(現・日経 xTECH)副編集長。17年10月から日経ものづくり編集長も兼任。京都府出身

やまだ・たけよし 東工大工卒、同大院修士課程修了。92年日経BP社に入社、「日経エレクトロニクス」など技術系専門誌の記者、日本経済新聞記者を経て16年から日経テクノロジー・オンライン(現・日経 xTECH)副編集長。17年10月から日経ものづくり編集長も兼任。京都府出身

実はCADデータによる板金部品の自動発注サービスには先行企業がいる。キャディ(東京・墨田)だ。

2017年創業の同社がユニークなのは、サービスで大手に先行しただけでなく、実際に板金部品を作る約100社の加工業者にも「面倒がない」ところだ。

同社のシステムでは顧客の3D-CADデータから約100社のどこがその部品を作れるかと、それぞれの原価が瞬時に自動算出できる。これを基に最もコストが安く、納期が早い業者に発注する。

この金額はキャディが勝手に決めるわけではなく、それぞれの加工業者の希望額に基づき、利益も含めて計算される。パートナーになれば、待っているだけで必ず黒字になる仕事が発注されるのだ。

デジタル・ディスラプションで既存業界が破壊される理由のひとつは、サービスを構成するプラットフォーマーとパートナーが共存共栄の「エコシステム」関係となり、従来の下請け構造が壊れるから。

キャディがパートナーを束ねる方式はまさにエコシステム。今後、業界を変えていく存在になるかもしれない。

[日経MJ2019年3月11日付]

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