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米スタバ、日本法人を完全子会社に 連携を強化

2014/9/25付
ニュースソース
日本経済新聞 電子版

日本のスタバの店舗は約1000を数える(東京都千代田区の店舗)

日本のスタバの店舗は約1000を数える(東京都千代田区の店舗)

日本で約1000店の「スタバ」を展開するスターバックスコーヒージャパンが、米スターバックスの完全子会社になる。米側が約1000億円を投じ、日本の共同出資相手などから株式を買い取る計画だ。狙いはグループの連携強化。日本の店づくりや出店戦略は変わるのだろうか。

■日本の成長力に期待

日本のスタバは、デザート飲料「フラペチーノ」の国内独自の味が受けて、15年3月期も4期連続で最高益を更新する見通しだ。米スタバは日本の成長力を取り込み、鈍化傾向にあるグループの収益力を底上げする狙いがあるもようだ。

国内の競争は厳しさを増している。コンビニエンスストアが低価格コーヒーの販売を強化。郊外もコメダの「コメダ珈琲店」などが出店を加速して「スタバ包囲網」は狭まっている。
完全子会社化すれば、米国で「ティーバナ」のブランド名で運営する紅茶専門店を日本で展開しやすくなるなど、利点は少なくないと判断した。

国内では競争が激化している(東京都目黒区の店)

国内では競争が激化している(東京都目黒区の店)

■郊外狙う出店戦略、変化は?

スタバはかねて、ゆったりくつろげる郊外型の店舗を増やす計画を明らかにしていた。

スタバの店舗数は全国に約1千店。このうち1割程度は幹線道路沿いの郊外店が占める。同社は14年度に75店、15年度に85店、16年度100店の出店を計画中で郊外が中心となる見通し。

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唯一のスタバ「空白県」だった鳥取県にも2015年に出店する予定。県庁で写真に収まる平井知事(左)とスターバックスコーヒージャパンの関根CEO(中)=共同

唯一のスタバ「空白県」だった鳥取県にも2015年に出店する予定。県庁で写真に収まる平井知事(左)とスターバックスコーヒージャパンの関根CEO(中)=共同

■米国ではお酒や昼食も

本家の米国でもコーヒー店の競争は激しくなっており、スタバも「成長の限界」を吹っ切ろうと様々な試みをしている。

シカゴ市ダウンタウン地区。シカゴ美術館に近く、オフィスビルにも囲まれた場所にあるスタバ店。通勤客らで混雑するこの店では、午後5時すぎになると夜のメニューとしてワイン、ビールとおつまみを提供している。
ランチメニューの試験展開を始めており、15年には全国展開を計画する。パニーニ(イタリア風ホットサンドイッチ)やサラダなどが中心で、郊外店やドライブスルーなどでも実施する。

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日本でも、こんなお店があちこちにできる日が来るのだろうか。

東京・銀座にあるスターバックスの日本1号店。1996年の進出以来、急速に店舗を増やしてきた

東京・銀座にあるスターバックスの日本1号店。1996年の進出以来、急速に店舗を増やしてきた


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