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山崎製パン、千葉・市川のナシで商品開発

2012/2/28付
ニュースソース
日本経済新聞 電子版

 山崎製パンは創業の地である千葉県市川市と連携し、同市内の産品を使った商品開発に乗り出す。特産のナシを使った商品を試験的に売り出し、好評だったため、本格化させる。同市内に研究・研修拠点も開設し、ホールを地域に開放することも検討する。ゆかりの深い場所で地域密着路線を進めることで、同社のファンを拡大する。

 試験的に発売したのは市川のナシを原料にしたジャムなどを挟んだ菓子パン「ランチパック」。ナシは市川市農協に供給してもらった。伊勢崎工場(群馬県伊勢崎市)でジャムに加工、松戸工場(松戸市)でパンに挟み込んだ。昨年、何回かに分けて販売。計26万個を短期間で完売した。7月をめどに果肉感を高めた新商品を発売する。

 このほか、ナシを原料に使ったプリンをすでに開発しているほか、6月をめどにナシのジャムを挟んだコッペパンやスティックパンも発売する。バームクーヘンやパイ、パウンドケーキなどの開発にも着手した。市川はナシの栽培が盛んで、政府の地域団体商標登録を受けている。ナシ以外にはニンジンの活用も検討中だ。

 販売地域は関東地方のスーパーやコンビニエンスストアが中心となるが、楽天のインターネット通販での本格販売も視野に入れる。

 2年後をめどに、パン製造の研究や従業員の研修拠点となる中央研究所兼研修センターを市川市内に開設する方針。研究所は東京・墨田の現施設を移転する。市川工場の跡地約7300平方メートルを使って研究・研修棟や宿泊棟、記念ホールを設ける予定だ。ホールはミニコンサートや地域活動向けに地元などの団体に貸し出すことも検討しており、地域連携を深める。

 同社は群馬県や広島県などで生産者と組んだご当地商品の開発を進め、人気を集めている。ただ、行政や農協、経済団体を含めて地域一体で連携するのは初めてという。

 山崎製パンは1948年に市川で創業。工場は松戸市に移転したが、現在でも市内に実演販売拠点「ヤマザキプラザ市川」などを構えている。


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