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両陛下、宮城県南三陸町の被災地訪問

2011/4/27付
ニュースソース
日本経済新聞 電子版

天皇、皇后両陛下は27日、東日本大震災による津波で約500人が死亡、600人以上が行方不明となるなど甚大な被害を受けた宮城県南三陸町を訪問、被災者を見舞われた。両陛下が東北の被災地に入られたのは初めて。

両陛下はヘリコプターで伊里前小学校に到着。佐藤仁町長の説明を受けながら、高台のグラウンドから壊滅した町並みを見たあとに黙礼された。約200人が避難している歌津中学校体育館では「お体は大丈夫ですか」などと被災者に声をかけて回られた。

天皇陛下は伊里前小学校教員の菊田新一さん(52)に「(心に)痛みを負った子供もいるでしょうね」とたずねられた。菊田さんが「父親を亡くした子もいます。ケアに全力を尽くします」と答えると、「子供たちのために頑張ってください」と励まされた。

皇后さまも生徒を無事に避難させた歌津中学の教員から話を聞き、「皆を守ってくれてありがとう」とねぎらわれた。

このあと両陛下は再度、小学校グラウンドから黙礼し、ヘリで仙台市に移動。約270人が避難している宮城野体育館で被災者を見舞われた。

天皇陛下は赤間憲さん(69)の妻の遺影を手に取り「本当にお気の毒に」と慰められた。皇后さまが鈴木美紀子さん(64)が自宅跡地から摘んできた黄色いスイセンを見て、「これ、ちょうだいできますか」と言って受け取られる場面もあった。

両陛下は同日、自衛隊機で帰京された。


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