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無料で「覚える・聴く・話す」 スマホ英語アプリの実力
日経トレンディ

2014/10/16 7:00
ニュースソース
日本経済新聞 電子版
日経トレンディ
 移動中や休憩など、ちょっとした時間を有効活用して英語を学習したいなら、常に持ち歩いているスマートフォン(スマホ)を使わない手はない。スマホ用の英語学習アプリは数多くあり、どれも短い隙間の時間で英語を学びやすいように作られている。画面のタッチ操作や文字入力を学習に取り入れるなど、スマホならではの機能を生かしているのも特徴だ。しかも、無料のアプリも多いので気軽に始められる。

スマホアプリを使った学習方法は、大きく分けて3つある。まず、「聴く」アプリ。英語の聞き取り能力アップに重点が置かれており、古くからある「聞き流す」タイプの英語学習教材に近い。

スマートフォンのアプリを利用した学習法は、英語教材としてこれまでも一般的だった音声を繰り返し聴く方法だけではない。単語の意味や会話の内容に関するクイズに解答し、音声を聴きながら文章の一部をキーボードで入力するなど、ゲーム感覚の仕掛けが満載だ。さらに最近は、スマホのマイクに向かって文章や単語を話して学ぶアプリも増えている。音声認識機能を活用することで、発音をチェックできるのは便利

スマートフォンのアプリを利用した学習法は、英語教材としてこれまでも一般的だった音声を繰り返し聴く方法だけではない。単語の意味や会話の内容に関するクイズに解答し、音声を聴きながら文章の一部をキーボードで入力するなど、ゲーム感覚の仕掛けが満載だ。さらに最近は、スマホのマイクに向かって文章や単語を話して学ぶアプリも増えている。音声認識機能を活用することで、発音をチェックできるのは便利

次に「覚える」アプリ。画面に単語や熟語が3択などのクイズ形式で表示され、それに繰り返し答えることで覚えていくものだ。ゲーム感覚で楽しめる"現代版の単語帳"と言っていいだろう。

スマホならではの学習法が、3つ目の「話す」だ。スマホに内蔵したマイクに向かって英語で話すと、音声認識機能によって正しい発音の場合だけきちんと認識される。つまり、声に出して覚える機能と、発音チェックの機能を兼ね備えているわけだ。

■話しながら学べる

このように、スマホの英語学習アプリは着実に進化を遂げている。今回は数多くあるアプリのなかから、この3つの視点で厳選した「使える」10のアプリを紹介する。

まず最初に、スマホに向かって話しながら学ぶことに重点を置いたアプリだ。使いやすかったのは、「Real英会話」と「Duolingo」。どちらのアプリも会話などの音声を聴くだけでなく、聞き取ったフレーズをキーボードで入力したり、マイクに向かって英語でしゃべって質問に答えたりできるのが特徴だ。

なかでもDuolingoは、外出先などではマイクを使う出題をオフにする機能があるので、電車通勤の際にも便利。1時間後には自動でマイクの利用が再びオンになる。

Real英会話もDuolingoも英語の発音が正確でないときちんと認識されないので、英語の初級者にとっては少し難しいかもしれない。それでも根気よく続ければ、正しい発音の習得に役立ちそうだ。

さまざまな場面に応じた会話のフレーズや熟語などを1700以上収録しており、実力に応じて出題してくれる。音声を聴くだけでなく、聞き取ってキーボードで入力したり、マイクに話したりを繰り返すことで覚えやすくなっている。復習を促してくれる他、学びたい言葉のリクエスト機能があるのも便利だ(注:アプリの価格は税込み、以下同じ)

さまざまな場面に応じた会話のフレーズや熟語などを1700以上収録しており、実力に応じて出題してくれる。音声を聴くだけでなく、聞き取ってキーボードで入力したり、マイクに話したりを繰り返すことで覚えやすくなっている。復習を促してくれる他、学びたい言葉のリクエスト機能があるのも便利だ(注:アプリの価格は税込み、以下同じ)

出題される文章の英訳や日本語訳をキーボードで入力する他、マイクに向けて話して学習する。発音や入力、選択肢への解答、穴埋めなどがランダムで出題されるので、勉強していて飽きない。外出先などでマイクが使えないときのためのモードがあるのは便利だ。英語でフランス語やスペイン語などを学べるコースもある

出題される文章の英訳や日本語訳をキーボードで入力する他、マイクに向けて話して学習する。発音や入力、選択肢への解答、穴埋めなどがランダムで出題されるので、勉強していて飽きない。外出先などでマイクが使えないときのためのモードがあるのは便利だ。英語でフランス語やスペイン語などを学べるコースもある

■講演の動画で学習

次に、聴いて学ぶことを重視したアプリ。こちらも単に聞き流すだけでなく、ゲーム性を高めるなどスマホらしさが出ている。お薦めなのは、米国で毎年開催されている大規模な講演イベント「TED」のプレゼンテーション動画を活用した学習アプリ「TEDICT」だ。

[左]米国で開かれる講演会「TED」の動画で英語を学ぶアプリ。著名人による講演の動画に字幕を表示して視聴できる他、音声を聞き取りながらキーボードで正しく入力する、単語を並べ替えて正しい文にするなどゲーム感覚で学べる
[右]TOEICを運営・実施する団体によるアプリ。同名のポッドキャストで配信されている学習プログラムを応用している。英語の会話を聴きながら原文を読んで内容を把握し、3択クイズで英語や熟語の理解を深めるスタイルなので覚えやすい

[左]米国で開かれる講演会「TED」の動画で英語を学ぶアプリ。著名人による講演の動画に字幕を表示して視聴できる他、音声を聞き取りながらキーボードで正しく入力する、単語を並べ替えて正しい文にするなどゲーム感覚で学べる
[右]TOEICを運営・実施する団体によるアプリ。同名のポッドキャストで配信されている学習プログラムを応用している。英語の会話を聴きながら原文を読んで内容を把握し、3択クイズで英語や熟語の理解を深めるスタイルなので覚えやすい

TEDの動画は1800本以上がネットで無料公開されており、あらゆる業界の第一人者によるプレゼンをパソコンやスマホなどで見られるので人気となっている。TEDICTはTEDの動画を視聴できるだけでなく、プレゼンの音声を聴きながら同じ英文をキーボードで打ち込んだり、英単語を並べ替えて正しい英文を作ったりできる機能を加えたのがポイント。難しい単語も多いが、多種多様な人々がさまざまな口調で話す英語を聞き取る訓練として最適だ。

また、「iDaily Pro」や「Umano」のように、ニュースを題材にしたアプリは内容が日々更新されるので、生きた英語を身に付けられるのがメリット。どれも知的好奇心を満たしながら英語を学べる点で、満足度は高いだろう。

[左]米国の国営放送である「Voice of America」のニュースを利用して学習できる。再生速度を自由に変えられる他、再生している文を反転表示してくれるので聞き取りやすい。単語を選んで長押しすれば辞書で意味を調べられるのも便利だ
[右]有力な英語のニュースやブログの記事をプロのナレーターが読み上げてくれるアプリ。原文を読みながら音声を聴ける他、ワンタッチで15秒だけ巻き戻せるなど使いやすい。通常はストリーミング再生だが、有料会員になるとダウンロードして使える

[左]米国の国営放送である「Voice of America」のニュースを利用して学習できる。再生速度を自由に変えられる他、再生している文を反転表示してくれるので聞き取りやすい。単語を選んで長押しすれば辞書で意味を調べられるのも便利だ
[右]有力な英語のニュースやブログの記事をプロのナレーターが読み上げてくれるアプリ。原文を読みながら音声を聴ける他、ワンタッチで15秒だけ巻き戻せるなど使いやすい。通常はストリーミング再生だが、有料会員になるとダウンロードして使える

■英単語をクイズ形式で暗記

覚えることを主な目的としたアプリのなかで注目なのは、大量の単語の暗記をサポートしてくれる「マジタン」だ。約1万3000語の英単語が収録してあり、4択のクイズ形式を繰り返すことで単語を覚えられる。

[左]1日10分、20日間の英会話学習プログラム。従来型の聴くタイプの英会話教材に近いが、画面にレッスンがコマ割りで次々に表示されるのはスマホならでは。音声の指示や呼びかけに従って、8秒の間に英文を口に出したり思い浮かべたりする手法は、会話でよく使うフレーズを覚えやすい
[右]1万3000語を収録した単語学習アプリ。10段階にレベル分けされており、4択のクイズ形式を繰り返すことで単語を覚える仕組み。答えを間違えた単語は「要記憶」と判断され、正解するまで出題される。語彙力アップに有効だ

[左]1日10分、20日間の英会話学習プログラム。従来型の聴くタイプの英会話教材に近いが、画面にレッスンがコマ割りで次々に表示されるのはスマホならでは。音声の指示や呼びかけに従って、8秒の間に英文を口に出したり思い浮かべたりする手法は、会話でよく使うフレーズを覚えやすい
[右]1万3000語を収録した単語学習アプリ。10段階にレベル分けされており、4択のクイズ形式を繰り返すことで単語を覚える仕組み。答えを間違えた単語は「要記憶」と判断され、正解するまで出題される。語彙力アップに有効だ

レベルは10段階に分かれており、ある程度の英語のスキルを持つ中級者でも取り組みやすい。特筆すべきなのは、答えを間違えた単語が「要記憶」と判断され、正解するまで繰り返し出題されること。出題順はランダムの他、ABC順や記憶度の高低などでも選べるので、効率よく単語を覚えられそうだ。

初心者でも気軽に始められるのが、キャラクターを育成しながら単語を学べる「えいぽんたん」。

[左]単語や熟語の意味の選択や穴埋めなどで学習するアプリ。正解すると例文が読み上げられてイメージ写真が表示されるので、目と耳で単語を覚えられる。英会話やTOEIC、ビジネス英語といった分野別のコースの他、中国語の学習機能もある
[右]単語や熟語の正しい意味を4択などで答え、キャラクターを育成しながらゲーム感覚で学べる。正解を繰り返すと得られる「おやつ」をキャラクターに与えると成長し、レベルアップする。単語帳機能では正解や不正解の回数がわかる他、登録された例文を読み上げてくれるので復習しやすい

[左]単語や熟語の意味の選択や穴埋めなどで学習するアプリ。正解すると例文が読み上げられてイメージ写真が表示されるので、目と耳で単語を覚えられる。英会話やTOEIC、ビジネス英語といった分野別のコースの他、中国語の学習機能もある
[右]単語や熟語の正しい意味を4択などで答え、キャラクターを育成しながらゲーム感覚で学べる。正解を繰り返すと得られる「おやつ」をキャラクターに与えると成長し、レベルアップする。単語帳機能では正解や不正解の回数がわかる他、登録された例文を読み上げてくれるので復習しやすい

4択の質問に正解を繰り返すと得られる「おやつ」をキャラクターに与えると成長し、レベルアップする。キャラクター育成ゲーム「たまごっち」のような感覚で学べるので、楽しく続けられそうだ。

(日経トレンディ編集部)

[日経トレンディ2014年11月号の記事を基に再構成]

[参考]日経トレンディ2014年11月号(10月4日発売)の巻頭特集は「打倒! 英会話&TOEIC」。英語に悩むすべての読者に、英会話取得やTOEICスコア向上の最短ルートを伝授する。まさにこれが英語の学び方の「最終結論」。そのほか年会費を上回る特典が得られる「カードの裏技&"超還元"ゴールドカード」や、注目の「iPhone 6」の購入&活用術、100円均一ショップで発掘した「逸品」などを紹介する。

日経TRENDY (トレンディ) 2014年 11月号

著者:
出版:日経ホーム出版社
価格:600円(税込み)


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