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街に飛び出すお手ごろ3D、ゲーム施設やプラネタリウム

2010/11/20 15:30
ニュースソース
日本経済新聞 夕刊

年末商戦の目玉となりそうなのが、立体的な映像を家庭で楽しめる「3次元(3D)対応テレビ」だ。ただ、値下がりが進んでいるとはいえ、まだ価格が高くて購入をためらう人も多いだろう。そうした人にお勧めなのが、街中で気軽に3D映像を楽しめるアミューズメントゲーム機やプラネタリウムだ。300円程度からの手ごろな料金で迫力ある3D映像を体験でき、導入施設も増えている。

アミューズメント施設で気軽に3D映像を楽しむ(東京都江東区の東京レジャーランド・パレットタウン店)

アミューズメント施設で気軽に3D映像を楽しむ(東京都江東区の東京レジャーランド・パレットタウン店)

東京・お台場を象徴する大観覧車のあるアミューズメント施設「東京レジャーランド・パレットタウン店」。片隅に3D映像を楽しめるゲーム機を集めたコーナーがある。

内容に合わせ揺れ・風で臨場感

ジェットコースターの座席のような形の乗り物「アミューズビジョンライド」は、その一つ。席に座って、頭上からヘルメットのような形をしたゴーグルとヘッドホンを下ろし、スタートボタンを押すと5分程度の3D番組を楽しめる。

番組はジェットコースターに乗っているような感覚を味わえる「JUPITER(ジュピター)」や、カリブ海に生息する魚たちに交じって海の中を泳ぎ回る「カリブの水中散歩」など約10種類。料金は1人300円で、2人まで同時に同じ番組を楽しめる。

このゲーム機は映像の内容に合わせて車体が前後左右に大きく揺れたり、風が吹き付けてきたりといった凝った演出も特徴とし、臨場感は抜群だ。

ジェットコースターの番組を選んだ20歳代のカップルは、視聴中も「おおっ」「きゃー」と歓声を上げて楽しそうな様子。見終わった後は「本当に(ジェットコースターに)乗っているみたいだった。迫力満点」と満足げだった。

座席には子ども用シートもついている。刺激の少ない番組を選べば、子どもからお年寄りまで家族全員で楽しめそうだ。

高画質な日本科学未来館の3Dプラネタリウム(東京都江東区)(C)4D2U Project, NAOJ

高画質な日本科学未来館の3Dプラネタリウム(東京都江東区)(C)4D2U Project, NAOJ

しっとりと3D映像を楽しみたいなら、同じお台場地区にある「日本科学未来館」まで足を延ばしてみてはどうだろう。館内の「ドームシアター」では日本で初めて導入したという高精細の立体視映像システム「Atmos(アトモス)」を使った3Dプラネタリウムを楽しむことができる。

アトモスはフルハイビジョン(HD)映像の8倍相当という高解像度のデジタル映像を使った画質の高さが売り。わずか2台のプロジェクターだけで周囲360度を覆う迫力の3D映像を楽しめる。500万個の恒星を映し出す最先端の投影機と組み合わせ、まるで本当に宇宙の中にいるかのようなプラネタリウムを体験できる。

入館料は大人600円、18歳以下は200円。番組は星空を映し出す通常のプラネタリウムのほかに、宇宙から見た世界遺産を再現したものや、iPS細胞の仕組みを立体的に紹介するものなど全6種類を用意する。

3Dプラネタリウムは今後も対応施設が増えそうだ。森ビルは26日から期間限定で、六本木ヒルズ森タワー(東京・港)内に3Dプラネタリウムを開設する。「ウォークスルー」と呼ぶ通路を使い、星空の中を歩いているような体験ができるというのが特徴だ。来場客の立ち位置によって星の見え方が異なるなど細部にもこだわる。

料金は一般1800円。来年2月13日までの会期中に15万人の来場を見込む。

クルマ社会の未来を疑似体験

クルマ好きの注目を集めそうなのが日産自動車が年内に、横浜市の「日産グローバル本社ギャラリー」に設置予定の「ドライビングシミュレーター」だ。3Dで表現された近未来の横浜市を背景に、自動車の疑似運転を体験できる。

最大4人が同時に利用可能。電気自動車(EV)が普及した30年後の横浜を想定したというだけあって、自動車間の通信機能を使った自動運転や、非接触で充電できる走行レーンなど近未来のクルマ社会を疑似体験できる。ゲーム大手のバンダイナムコゲームスと日産が共同開発した。

これまで街中で楽しめる3Dというと映画館が代表的だったが、今後はゲーム大手も相次ぎ対応するアミューズメントゲーム機などを発売する計画。より身近に3Dを体験できるようになりそうだ。

(産業部 岩本文枝)

交通 新交通ゆりかもめ青海駅から徒歩1分、りんかい線東京テレポート駅から徒歩5分
営業時間 午前10時から午後11時50分。年内は休業日なし。18歳未満は午後10時から入場できず。
料金 「アミューズビジョンライド」は1人300円
電話 03・3570・5657


[日本経済新聞夕刊2010年11月20日付]


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