
「トカイナカ」宇都宮、無料体験ツアーで移住促進
宇都宮市や経済・まちづくり団体などでつくる、宇都宮ブランド推進協議会は、宇都宮市への移住に関心がある人に無料で生活体験をしてもらう「みや暮らし体験事業」を始めた。東京から新幹線で1時間弱と交通の便がよく、豊かな自然と生活の利便性が両立した都会と田舎の中間「トカイナカ」として同市をPRし、移住を後押しする。 栃木県外の在住者を対象に、日帰り〜2泊3日で市内に滞在しながら様々な施設を巡るツアーの受け…
ダムや橋といった公共インフラに人を呼び込む「インフラツーリズム」が各地で浸透してきた。国土交通省がまとめた2022年のツアー件数は400件超と16年比で1.4倍になった。既存の施設を生かして観光資源に乏しい地域でもほかにない魅力を発信できるが、集客には民間との連携がカギを握る。 国や自治体などの公的建造物の公開は主に広報や教育目的だった。民間では関西電力の黒部ダム(富山県)が60年前の完成当初か…
科学や技術、芸術などを横断的に学ぶ「STEAM教育」に力を入れる学習塾「zunŌw(ズノー)」(千葉県柏市)で学ぶ小学生ら児童が増えている。駅から離れた住宅地で2021年に開校したが、プログラミングなどを専門的に学べるとあって1000人以上の児童が利用。東京都から通う児童も。4月には同県流山市にも新教室を開校し、今後数年で5教室まで増やす計画だ。 JR常磐線北柏駅から徒歩数十分。裏には小学校のあ…
秋田県にかほ市で総合発展計画づくりを担うなど、企画部門の中枢にいた職員が役所を辞め、地元で起業して1年になる。人や素材、組織をつなぎ、地域経済が循環する仕組みをつくろうと「プレーヤー」になって動き出した。めぐるめぐ(にかほ市)の佐藤学代表に狙いや思いを聞いた。 ――役所を辞め、起業したのはなぜですか。 「動きが活発な地域にはけん引役になる民間のプレーヤーが必ずいる。県内なら五城目町や男鹿市、仙北…
事業環境の変化、情報の渦。経営者をはじめビジネスパーソンは日々判断を迫られ、悩む。いかに良好なマインドを保ち仕事にあたるか。禅の考えを経営に取り入れるのが前田工繊の前田尚宏社長(49)だ。臨済宗国泰寺派の全生庵(東京・台東)で2022年に得度した同氏に、なぜ禅を学ぶのか、経営にどう生きているかを聞いた。 ――禅を始めたきっかけは。 「座禅は40歳から。『四十にして惑わず』と言うが不平不満も多いし…
名古屋駅南側を再開発した街区、ささしまライブ。シンボルの大型ビル「グローバルゲート」の大部分の持ち主が2022年11月に交代した。買い手は米金融大手のゴールドマン・サックス。500億円規模と名古屋周辺ではこれまでで最大級の売買だ。 グローバルゲートは17年に完成した。名古屋プリンスホテルスカイタワーやオフィスが入る36階建てと17階建ての2つのビル、4階建ての商業施設の組み合わせだ。ゴールドマン…
大阪市長選が26日に告示され、大阪府知事選と合わせた「大阪ダブル選」が本格的に始まった。いずれも地域政党・大阪維新の会と「非維新」勢力の候補者が争う構図で、10年超にわたる大阪の「維新政治」の是非が問われる。第一声の街頭演説の発言内容を分析すると、選挙戦でのそれぞれの陣営の戦略が浮かび上がってくる。 府知事選は23日、市長選は26日に告示。維新の公認2人と、非維新の結集を図るために地元の経済人ら…