
公示地価、経済活動の正常化映す2年連続上昇
3月22日に発表した公示地価(2023年1月1日時点)は住宅地や商業地などを合わせた全用途の全国平均が2年連続で上昇した。上昇率は1.6%で、前年より1ポイン…
国土交通省が22日発表した2023年1月1日時点の地方圏の公示地価は2年連続で上昇しました。新型コロナウイルス禍からの、インバウンド(訪日外国人)を含めた観光客の回復期待などが背景にあります。鉄道新線の開通、大型半導体工場の新設が地価を大きく押し上げた地域も…
茨城県で小型無人機(ドローン)を活用した次世代物流網構築の動きに弾みがつき始めた。KDDIはつくば市で食料品を空輸し、自動運転ロボットで運ぶ実験を実施。境町はドローンを開発する施設を建設し、自動運転バスと組み合わせた配送実現に拍車をかける。市街地で機体を飛ばす高度な「レベル4」飛行が解禁された。知見を重ね、実用化を急ぐ。 抜けるような青空に大型ドローンが勢いよく舞い上がる。2月下旬、つくば市南部…
神戸ビーフの将来的な安定生産にじわりと影が差している。他県の遺伝子を導入しない「閉鎖育種」や霜降り重視の改良方針によって近親交配が進むなか、流産や子牛の発育不良の発生率は上昇傾向にある。県はゲノム(全遺伝情報)解析で県産和牛を15タイプに分類し多様な遺伝子の確保を図るが、効果は未知数。神戸ビーフは持続可能な将来像の模索を迫られている。 「昔はこんなに事故が起こらなかったんだけどな」。兵庫県北部、…
日本郵政グループの日本郵便とSGホールディングス傘下の佐川急便は、浜松市から東京都までの間で共同運送を始めた。従来それぞれトラックを用意し2台で運んだのを1台にまとめて輸送効率を高め、二酸化炭素(CO2)排出量を削減。運転手らの残業規制が厳しくなる「2024年問題」を控えるなかドライバー不足の緩和にもつなげる。 日本郵便と佐川急便は21年に協業を発表し、22年から長距離の「幹線輸送」を相互に委託…
福岡市の地下鉄七隈線は27日、天神南―博多間が延伸開業する。線路が延びるのは1.4キロメートルにすぎないが、天神、博多という市内の2大拠点を結ぶ鉄路が2本に増えて利便性が増す。専門家からは街のポテンシャルが高まる一方、都市圏や持続可能性を考慮した交通網を考えるべきだとの声があがった。 (聞き手は坂部能生、黒沢亜美、関口桜至朗) 「都市圏の発展、考慮を」 九州大学の黒瀬武史教授 延伸による恩恵が大…
京浜急行電鉄の73番目の幻の駅「新品川駅」をご存じだろうか。駅番号は京急本線の品川駅(東京・港)の「KK01」に始まり、京急久里浜線の三崎口駅(神奈川県三浦市)の「KK72」で終わる。路線図にも地図にもないが、品川駅終着の列車は毎日停車している。 品川駅は京急線の起点で、JRや都営線が乗り入れるターミナル駅だ。同駅では、ホーム停車中の列車の後ろに次発の列車が待ち構えているなど、緻密なダイヤで運行…