
口の細胞から視力回復、注目の「再生医療の街」愛知
温泉街やテーマパーク「ラグーナテンボス」で知られる愛知県蒲郡市が「再生医療」に力を入れている。中心となるのは市内に本社を構える再生医療ベンチャーのジャパン・ティッシュエンジニアリング(J-TEC)。患者の細胞を培養し、本…
ダムや橋といった公共インフラに人を呼び込む「インフラツーリズム」が各地で浸透してきた。国土交通省がまとめた2022年のツアー件数は400件超と16年比で1.4倍になった。既存の施設を生かして観光資源に乏しい地域でもほかにない魅力を発信できるが、集客には民間との連携がカギを握る。 国や自治体などの公的建造物の公開は主に広報や教育目的だった。民間では関西電力の黒部ダム(富山県)が60年前の完成当初か…
近江鉄道(滋賀県彦根市)は2024年4月の上下分離移行に合わせて、運賃の引き下げを検討する。滋賀県や沿線10市町などが28日に開いた法定協議会で、利便性向上策の一つに位置づけた。飯田則昭社長は「利用拡大につながることを前提に、様々な選択肢を試していく」と述べ、通学定期の割引率拡大や格安の年間パス導入なども視野に幅広い意味の値下げを探る考えだ。 値下げの原資になるのは運行に専念することで見込まれる…
日本政策投資銀行東海支店は愛知、岐阜、三重、静岡の東海4県への訪問を希望している外国人客を対象にした調査をまとめた。紀伊半島や熊野古道といった大都市から離れた観光地を訪れる欧米やオーストラリアからの旅行者の50%が高収入層だという。欧米などからの日本への旅行客全体では高収入者は31%ほどという。 調査はアジアや欧米、オーストラリアなど12カ国・地域に住む外国人を対象に2022年6〜7月に…
JR西日本は29日、木次線を走るトロッコ列車「奥出雲おろち号」の点検整備の様子を公開した。同列車は老朽化のため2023年度限りでの運行終了が決まっている。ラストシーズンの運行開始は4月1日で、11月まで運行する。 作業の公開は鳥取県米子市の後藤総合車両所運用検修センターで行われた。奥出雲おろち号の台車まわりやブレーキ装置などを検査ハンマーでたたいてネジの緩みなどがないか点検したほか、ヘッドマーク…
日本に約1万4000ある島の1つで日本海側最大の佐渡島(新潟県佐渡市)。江戸時代には日本最大の金銀山が江戸幕府の財政を支え、西回り航路の寄港地として海運でも栄えた。世界的にSDGs(持続可能な開発目標)が重要な令和の今、自然エネルギーの島を目指す官民の取り組みが加速している。 10日、佐渡中央文化会館(佐渡市)。環境省エネ推進研究所が開いた「島エネルギーの未来セミナー」。本社工場の屋根に太陽光発…
山梨、静岡、神奈川3県などでつくる富士山火山防災対策協議会は29日、「富士山火山避難基本計画」を策定した。「溶岩流からの避難は原則徒歩」と決めたほか、小中学校や保育所などは噴火警戒レベル3(入山規制)で原則休校となる。対象自治体は今後、地域特性に応じた避難計画づくりを進めるが、実効性の確保が課題だ。 対象地域は3県27市町村で、避難対象エリアの住民は計約80万人。同協議会が2021年に改定した富…