
名古屋の運河クルーズ、5万人突破四日市は工場夜景
ダムや橋といったインフラ施設に人を呼び込む「インフラツーリズム」が東海4県でも広がっている。名古屋市では運河を船で巡るクルーズの乗船客が累計5万人を超え、三重県四日市市では工場夜景を船上から楽しむクルーズが人気を集める。岐阜県では映画の撮影スポットにもなった全国でも珍しいダムがファンをひきつけている。 「下手くそだなぁ」「何の曲なんですかね」――。運河をまたぐ橋の上で男性が金管楽器のコルネットを…
ダムや橋といった公共インフラに人を呼び込む「インフラツーリズム」が各地で浸透してきた。国土交通省がまとめた2022年のツアー件数は400件超と16年比で1.4倍になった。既存の施設を生かして観光資源に乏しい地域でもほかにない魅力を発信できるが、集客には民間との連携がカギを握る。 国や自治体などの公的建造物の公開は主に広報や教育目的だった。民間では関西電力の黒部ダム(富山県)が60年前の完成当初か…
インフラを活用した観光ツアーが関西で広がっている。神戸市と淡路島をつなぐ明石海峡大橋や関西国際空港のほか、工事中の現場を見られる見学会が人気を集める。地元の体験プログラムと組み合わせたツアーもあり、インフラを地域活性化につなげようとする動きが出てきた。 ビル10階分に相当する階段を上ると、普段は立ち入ることができない格子状の管理用通路を1キロ歩く。その先にあるエレベーターで98階まで上がると、そ…
ダムなどの公共インフラを観光施設に活用する「インフラツーリズム」が関東・山梨で広がっている。新型コロナウイルス禍で中止していた見学ツアーなどはほぼ再開。ダムから放流する様子を間近でみたり、地域の飲食店や観光拠点と連携したツアーが企画されたりしている。日本のインフラ建設技術はインバウンド(訪日外国人)の関心も高く、需要の取り込みが期待される。 埼玉県は2022年のツアー件数が16件と16年比3倍以…
橋やダムなどを観光資源として活用する「インフラツーリズム」は、広大な土地にさまざまなインフラを抱える北海道が先行している。普段は立ち入れない公共施設を開放することで、国内外の観光客を呼び込む有力コンテンツとなる。技術者の高齢化や人手不足が進む中、若年層の関心を高めて将来の担い手を増やすことも期待される。 国土交通省がまとめた「インフラツーリズム」のツアー件数は、北海道が全国1位の48件(2022…
中国・四国地方でもインフラを観光資源と位置付け、観光客を呼び込む動きが相次ぐ。四国と本州を結ぶ瀬戸大橋での列車の撮影ツアーは5分間で完売。広島県のダムでは地元自治体がカヌーなどの水上スポーツで地域を盛り上げる。新型コロナウイルスの影響で落ち込んでいたツアーにも再び人気が集まり始めた。 国土交通省はインフラツアーを掲載するサイトを2016年に開設した。22年には全国で官民主催の400件超のツアーが…
ダムや道路、橋などのインフラを観光資源として活用し地域経済の活性化につなげる「インフラツーリズム」は、九州・沖縄でも注目を集める。インフラツアー件数で九州・沖縄トップの熊本県は全国でも5位。モノ消費からコト消費へ移る中、熊本のインフラはインバウンド(訪日外国人)向けも含め観光誘客の有力コンテンツになりうる。 「北海道から来た、という観光客もいた」。熊本と大分の県境にほど近い竜門ダム(熊本県菊池市…