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日経優秀製品・サービス賞2018

日経優秀製品・サービス賞2018

日経MJ賞

(最優秀賞5点・優秀賞8点)

犬型ロボット「aibo」
最優秀賞

犬型ロボット「aibo」

ソニー

 人工知能(AI)で育つ、犬型ロボット。飼い主の表情などをセンサーで読み取ってAIが分析し、1台ごとに動きが違う「愛犬」となる。子犬程度の大きさで丸みのあるかわいらしい外見を持ち、しっぽを振るなどのしぐさもみせる。AI技術やセンサー技術、クラウド技術など事業領域をまたいでソニーの技術を結集した。販売後もネットワークでつながりを持ち続け、ソフトウエアの追加など継続的に利用を促す。1999年に初代AIBOを発売したが、業績不振で06年に生産を中止した。業績回復も後押しし、ソニーの「AI×ロボティクス事業」の象徴として、12年ぶりに復活した。

都市型ショッピングセンター「日本橋高島屋S.C.」
最優秀賞

都市型ショッピングセンター「日本橋高島屋S.C.」

高島屋

 18年9月25日に日本橋店(東京・中央)の新館が開業。近隣で働く会社員や周辺で生活する住民を主な顧客層に据え、テナント115店のうち全体の4割を食品関連や飲食店が占める。地下1階から地上7階までの新館と、本館1階の一部を改装したスペースに115店のテナントが出店。人気ベーカリー「365日」やオーストラリアの人気ジェラート店「N2」などが初出店した。近隣の会社員や観光客などの需要を取り込めるよう一部店舗を平日午前7時半開店にした。飲食店フロアは午後11時まで営業するなど、従来の百貨店の常識にとらわれない店作りに取り組んだ。

自宅で全身を採寸できるボディースーツ「ゾゾスーツ」
最優秀賞

自宅で全身を採寸できるボディースーツ「ゾゾスーツ」

ZOZO

 自宅で全身を採寸できるボディースーツ。全体に水玉模様のドットマーカーが施され、スマートフォンのカメラで360度撮影すると、肩幅や腕の長さ、胸囲、股下など全身のサイズを計測できる。無料配布し、100万枚以上を国内外に届けた。ZOZO(ゾゾ)は採寸したデータをもとに、衣料品のプライベートブランドでオーダースーツやワイシャツなど、一人ひとりにぴったりの服を販売。さらに、衣料品通販サイト「ゾゾタウン」に採寸データを登録すれば、自分の体形に合った服だけを絞り込んで検索でき、ネット通販の課題とされるサイズの問題を解消できる。

第三のビール「本麒麟」
最優秀賞

第三のビール「本麒麟」

キリンビール

 ビールや発泡酒を含めたビール系飲料の中で割安な第三のビール。コクや飲み応えのある味わいに仕上げた。消費者の節約志向が強まるなか、第三でもビールに近い味わいを求めるニーズを取り込む。店頭での想定価格は350ミリリットルで145円前後。味わいづくりでは、爽やかで上質な苦みが特徴のドイツ産ホップを一部使った。低温熟成の期間を長くして雑味を減らし、コクをより感じられるようにした。アルコール度数は6%と、5%前後が一般的なビール系より高めとなる。2018年の年間販売目標は、当初より7割多い870万ケース(1ケースは大瓶20本換算)に上方修正し、18年12月に達成した。

ゲームソフト「ニンテンドーラボ」
最優秀賞

ゲームソフト「ニンテンドーラボ」

任天堂

 利用者が自ら組み立てた段ボールの模型を使う新感覚のゲームソフトだ。家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」向け。モノの動きや形を認識する着脱式コントローラーと組み合わせ、模型を動かすとテレビなどの画面に映るゲームを操作できる。受け身になりがちなゲームに工作の要素を加えて、子供たちが自分の発想をもとに様々な遊びを生み出せるようにした。これまで3種類のシリーズを発売。第1弾の「バラエティキット」は釣りざおやピアノなど小型の5つの模型をそろえ、親子が気軽に工作を楽しめるようにした。店頭想定価格は税別6980円。

夕食向けメニュー「夜マック」
優秀賞

夕食向けメニュー「夜マック」

日本マクドナルド

 100円を追加で支払うことで定番ハンバーガーのパティが倍になる。パティが2枚ある「ビッグマック」なら4枚になる。いつものメニューが夕食向けに食べ応えが増すことで人気となった。朝食やランチ、おやつ、夕食と各時間帯で売上高が伸びている中で、特に夕食の伸びが顕著になっている。
 ランチのイメージが強いハンバーガーを夕食で食べることを提案し、店舗の利用拡大につなげた。第2弾としてポテトとナゲットのセットを用意、新たな需要を開拓している。

新幹線ネット予約サービス「スマートEX」
優秀賞

新幹線ネット予約サービス「スマートEX」

JR東海

 東海道・山陽新幹線のインターネットを経由したチケットレス予約サービス。従来はクレジットカードへの入会と専用ICカードが必要だったが、手持ちの交通系ICカードとクレジットカードを登録するだけで利用できるようになった。運賃の割引もある。帰省など年に数回というライトユーザーも新幹線にチケットレスで乗車できるようになった。登録者数は18年11月15日時点で約167万人に拡大。訪日外国人向けに、海外から英語画面で利用できるようにもした。

アウトレット型ショッピングセンター(SC)「ジ アウトレット広島」
優秀賞

アウトレット型ショッピングセンター(SC)「ジ アウトレット広島」

イオンモール

 18年4月に広島市に開業。新しい業態のショッピングセンター(SC)として、本格的にアウトレットを導入した。国内外の有名ブランドや飲食店など約200のテナントが入居している。通年利用できるスケートリンクや仮想現実(VR)技術を取り入れたゲームセンターなど「コト消費」に関する店舗も充実させた。年間の来客数は800万人を見込む。「地域密着」をテーマに掲げ、地元中国地方の地場産品を集めた売り場も設け、独自性を示す。広島県外に加え、訪日観光客のニーズも幅広く取り込む。

グローサラント「キッチン&マーケット」
優秀賞

グローサラント「キッチン&マーケット」

阪急オアシス

 食品スーパーで販売する食材を使った料理をその場で提供する「グローサラント」の日本最大規模の店舗で、18年4月にJR大阪駅の商業ビル「ルクア大阪」の地階に開業した。食材を試して味わい、気に入ったら買って帰ることができる。主婦やシニア、家族連れなど幅広い層が利用する。「イートイン」の一歩先を行く新しい食のスタイルで欧米が先行している。手回しで作るピザやハム・チーズの切り売り、マグロの解体などが目の前で行われる。ここでのライブ感はまさに市場の活気に近い。

スパイシーな味わいの炭酸水「ウィルキンソン タンサン ドライ」
優秀賞

スパイシーな味わいの炭酸水「ウィルキンソン タンサン ドライ」

アサヒ飲料

 スパイシーな風味を加えた辛口の炭酸水だ。「ウィルキンソン」ブランドの特徴である強い刺激に加え、飲み応えがあるのが特徴。すっきりとした後味に仕上げた。炭酸水を夕食の時や家でゆっくりとくつろぐ時間に飲む20代男性が増えており、こうした顧客層を取り込んだ。容器には氷を砕いたようなデザインを施した。ウィルキンソンは2011年にペットボトル商品を発売した。これをきっかけに炭酸水をお酒の割り材ではなく、そのまま飲む市場を作り上げた。

男性用下着「AIRZ(エアーズ)」
優秀賞

男性用下着「AIRZ(エアーズ)」

グンゼ

 ウエストにゴムがない、解放感を追求した男性向けの新感覚パンツ。伸縮性のある生地で体を包み込む設計で、ゴムがなくてもずりおちない。生地の端は切りっぱなしで、細身のズボンをはいても下着のラインが目立つ心配がない。女性下着でノンワイヤブラなど締め付け感がない商品が人気を集める中、男性でも潜在ニーズはあるのではと開発した。2018年7月の発売から1カ月半で10万枚(出荷ベース)を突破。人気につき18年度の販売見込枚数を当初計画から80%引き上げた。

キッズスペース併設型ワークプレイス「ZXY(ジザイ)キッズスペース」
優秀賞

キッズスペース併設型ワークプレイス「ZXY(ジザイ)キッズスペース」

ザイマックス

 企業の利用が広がっているシェアオフィスに託児所を併設した。専門スタッフが常駐し、子供と遊んでくれる。仕事をするスペースとキッズスペースはガラスで仕切られており、預けた子供の遊ぶ姿を確認しながら仕事ができる。東京や神奈川などに9カ所を展開。15分単位の料金設定で、短時間で終わる仕事でも利用しやすい。幼稚園や小学校の夏休みなど、会社を休まずに仕事ができる環境を整えられる。会員数は約1万8000人で、働き方改革で利用者が増えている。

薫製おつまみ豆腐「百二珍、百三珍」
優秀賞

薫製おつまみ豆腐「百二珍、百三珍」

タナカショク

 木綿豆腐に独自の下処理を施したうえでタレにつけ込んで熟成、薫製にした。お酒との相性が抜群。百二珍はスティック状で出張時などの移動中でも食べやすい。高知県特産の宗田節など様々な味をそろえた。百三珍は牛肉のジャーキー風で、しっかりとしたかみ応えと、しょうゆダレの味わいや香ばしさが特徴だ。賞味期限は常温で6~12カ月と長い。豆腐の新しい価値と伝統を提案した。いずれも40グラム入りで、百二珍が298円。百三珍は270円。健康志向を追い風に海外にも販路を広げる。

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