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日経優秀製品・サービス賞2017

日経優秀製品・サービス賞2017

日経MJ賞

(最優秀賞5点・優秀賞10点)

「キュキュット CLEAR泡スプレー」
最優秀賞

「キュキュット CLEAR泡スプレー」

花王

 直接食器にスプレーして約1分後に水ですすぐだけで、油汚れが落ちる食器用洗剤。複雑な形状のグラスや、スポンジが届きにくいミキサーの刃なども容易に洗浄できる。当初は主婦層がターゲットだったが、食器洗いの時間を短縮したい働く女性やシニア層、バーテンダーなど幅広い層から人気を集めた。価格は通常の液体洗剤の約2倍だが、2016年10月の発売以降の累計販売本数は1000万本を超えた。計画比約2倍の売れ行きを示す。

観光列車「四国まんなか千年ものがたり」
最優秀賞

観光列車「四国まんなか千年ものがたり」

JR四国

 四国山地を越える土讃線の香川・多度津―徳島・大歩危間を1日1往復する(土日中心)。琴平、祖谷という人気観光地を結び、車窓に飛び込む吉野川や渓谷美は壮観。秘境駅でのいったん下車、途中駅での住民らのおもてなしも魅力だ。社員がデザインした3両編成の車両は四季の移ろいを表現。食事は地元素材にこだわり、地酒飲み比べもある。全席指定グリーンで3550~3740円(飲食別)。2017年4月に運行を始めほぼ満席が続く。

ハイブリッドバイク「glafit(グラフィット)バイク」
最優秀賞

ハイブリッドバイク「glafit(グラフィット)バイク」

glafit

 自転車と電動二輪を融合したハイブリッドバイク。スイッチを入れてハンドルを回せば、モーターの力で進む。最高速度は時速33キロメートル。折り畳み式で重さが18キログラム。通勤で使ってオフィスに置ける。車のトランクに積んで旅先で乗ることもできる。ペダルをこげば、急な坂道を電動アシスト自転車のように上れる。初期の製造費はネットを通じて募り、2カ月で1億円以上を集めた。定価は15万円。

ウエアラブル型の排せつ予測機器「DFree」
最優秀賞

ウエアラブル型の排せつ予測機器「DFree」

トリプル・ダブリュー・ジャパン

 介護施設などに入居する高齢者の中には、自分で排せつの意思を伝えられない人もいる。そのような問題の解決につながる機器。介護職員がタブレットで高齢者の状態を一覧で確認できる。高齢者をトイレに連れて行く頻度が減り、負担を軽減できる。腹部に装着する超音波センサーを使い、跳ね返りの音波からぼうこう内の尿量を計測。センサーを恥骨の約2センチメートル上あたりにテープで貼り付けて、本体を上着やベルトに固定することで装着できる。

スマホ決済サービス「Origami Pay(オリガミペイ)」
最優秀賞

スマホ決済サービス「Origami Pay(オリガミペイ)」

Origami

 スマートフォン(スマホ)アプリで店舗のQRコードを読み取ることで決済できるサービス。利用者はあらかじめ登録したクレジットカード情報を基にスマホ1つで決済ができる。店側はカード決済用の端末の購入費用がかからない。利用者は自分のスマホに専用アプリをダウンロードし、クレジットカード情報を登録。店側はタブレットや紙に価格などの情報をQRコードとして表示する。ユーザーがスマホのカメラでコードを読み取ると、支払いが完了する。

バーガー「『グラン』シリーズ」
優秀賞

バーガー「『グラン』シリーズ」

日本マクドナルド

 「クォーターパウンダー」以来8年ぶりの大型バーガーの新商品。「王道中の王道を目指し、世の中にあるものをすべて検討する」(日本マクドナルド)と、これまでのバーガーの概念を捨てて一から食材を試した。パティは通常のハンバーガーより7割大きく食べ応えがある。バンズも一つずつ手で丸めてスチームをかけてふっくらと仕上がるように工夫した。大型バーガーでも素早さを損なわない調理手順で顧客の待ち時間を増やさないようにした。日本発の商品で業績をけん引した。

商業施設「GINZA SIX」
優秀賞

商業施設「GINZA SIX」

GINZA SIXリテールマネジメント

 銀座最大となる4万7000平方メートルの商業フロアに物販・飲食・サービスの241店舗をそろえた。店内に点在するアート作品や曲線を多用した通路など斬新なデザインも注目を集める。東京五輪・パラリンピックを見据えた文化・トレンドの発信拠点でもある。蔦屋書店の美術関連の書籍数は世界最大級。地下の観世能楽堂は半年先まで公演スケジュールが埋まり、シニアや訪日外国人に体験型のコト消費を提供する。来客2000万人、売上高600億円という初年度目標を達成できるペースだ。

ショッピングセンター(SC)「LECT(レクト)」
優秀賞

ショッピングセンター(SC)「LECT(レクト)」

イズミ

 4月に広島市に開業した。テナントとして蔦屋書店のほか、カフェを併設したホームセンターを誘致し、優雅さや快適さを特徴に時間を消費するスタイルを提案した。既存の総合スーパーやショッピングセンターは家族連れがメインの客層だが、レクトは男性の一人客も多い。年間の来客数は1000万人超を見込む。売り場構成比も、通常のSCでは5割近いアパレル関連は3割ほどに下げる一方、レストランやフードコートなど食の割合を4割に高めた。

行き先にランダム要素の特典航空券「どこかにマイル」
優秀賞

行き先にランダム要素の特典航空券「どこかにマイル」

日本航空

 飛行機に乗るなどしてためたマイルを、行き先候補のどこかに往復できる特典航空券に交換できる。交換の申し込みの際に4つの候補地が提示され、3日以内に行き先決定のお知らせが届く。仕組みは野村総合研究所と共同で開発した。人数や日程は利用者が決められるが、目的地はシステムが決める。思いがけない地域への旅行が体験できるうえ、通常の特典航空券の半分以下となる6000マイルで交換できるため、旅行機会の拡大にもつながる。出発地は羽田空港か伊丹空港となる。

赤ちゃん用紙おむつ「ネピアWhito(ホワイト)」
優秀賞

赤ちゃん用紙おむつ「ネピアWhito(ホワイト)」

王子ネピア

 既存ブランドの紙おむつに比べて吸水性や通気性を2~3倍向上させた。吸収体の表面のキルト状の溝が特徴で、溝にそって尿を素早く吸収できる。独自に開発した不織布で肌ざわりも高めた。満1歳になるまでは日中におむつを交換することが多いため、一般的な12時間用のほか、薄くて軽い3時間用もそろえた。高級感を打ち出しており、既存品に比べて平均価格は2割ほど高い。ベビー用品の赤ちゃん本舗で試験的に販売して好感触を得たことで、全国発売に発展した。

トイレクリーナー「エリエールキレキラ!トイレクリーナー1枚で徹底おそうじシート」
優秀賞

トイレクリーナー「エリエールキレキラ!トイレクリーナー1枚で徹底おそうじシート」

大王製紙

 木材由来の新素材「セルロースナノファイバー(CNF)」を配合したトイレクリーナー。CNFは紙の原料のパルプを細かく解きほぐしたナノ(ナノは10億分の1)メートル単位の極細繊維で、同社が世界で初めてトイレの掃除シートに応用した。CNFは軽くて強度が高い。同社はシートの表面に塗って強度を出す薬品(紙力剤)にCNFを配合した。シートの強度は従来品の2倍と、1枚で何度もふけるように高めた。詰め替え用(20枚入り)の店頭想定価格は300円前後。

缶チューハイ「旅する氷結」
優秀賞

缶チューハイ「旅する氷結」

キリンビール

 「氷結」ブランドの新シリーズ。世界各地のお酒をモチーフとして、モヒートやサングリアをアレンジした商品などをそろえる。パッケージもイタリアやスペイン、カリブ海など各土地の風景をイメージした。果実を搾った後にそのまま凍結させる氷結シリーズの製法は維持しながら、有名なお酒を手軽に楽しめる缶チューハイに落とし込んだことで、販売は好調に推移している。発売後、年間販売目標を2回上方修正。当初計画の2.5倍の170万ケース(1ケースは250ミリリットル缶24本)を達成。

ペットボトル入りコーヒー「クラフトボス」
優秀賞

ペットボトル入りコーヒー「クラフトボス」

サントリー食品インターナショナル

 缶コーヒー「ボス」ブランドで発売したペットボトル容器の新商品。ボスブランドでペット容器を採り入れるのは大型商品では初めて。希望小売価格は「ブラック」(500ミリリットル容器)で税別160円。缶コーヒーを飲む機会が少なかった若い世代を掘り起こした。ゆっくりと時間をかけて味わう「コク」を出すため、豆の選定や抽出にこだわった。ガラス瓶を模した手作り感のある容器を採用し、交流サイト(SNS)での見栄えも人気となった。主な顧客は若いオフィスワーカーを見込む。

しょうゆ加工品「キッコーマン サクサクしょうゆ」
優秀賞

しょうゆ加工品「キッコーマン サクサクしょうゆ」

キッコーマン食品

 液体しょうゆをフリーズドライし、「食べられる」をうたった新形状のしょうゆ。油をベースに、フリーズドライ加工したしょうゆと揚げたニンニク、タマネギなどを混ぜ合わせた。サクサクした食感と、しょうゆのうまみや野菜の香ばしさが味わえる。トッピング感覚でご飯にのせて食べられるほか、パスタやサラダにあえるなど、時短料理にも活用できる。量は90グラム入りで、1袋あたりの希望小売価格は税別315円。人口減や単身世帯の増加などで、国内しょうゆ市場が縮小傾向にあるなか、工夫で再びスポットをあてた。

枕「睡眠用たわし」
優秀賞

枕「睡眠用たわし」

ゴールデンフィールド

 「すぐに寝落ちできる」として交流サイト(SNS)などで人気となった枕。見た目は巨大なたわしだが、材料はたわしとは異なる。老舗のたわしメーカーの高田耕造商店(和歌山県海南市)の協力を得て、たわしそっくりの肌触りの生地を開発。たわしのとげとげが頭皮を刺激してほぐし、快適な眠りに誘う。色は茶色と白の2色展開で、価格は税別9800円。2017年3月の発売以来、品薄が続き、ほぼネット通販のみでの販売だが、12月末までで累計3万個を販売した。自社通販サイトも完売状態で、配送は注文から3カ月待ちという。

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