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日経優秀製品・サービス賞2014

日本経済新聞賞

最優秀賞(5点)

  • 「EV向け円筒型高容量リチウムイオン電池」=パナソニック
    「EV向け円筒型高容量リチウムイオン電池」=パナソニック

    ノートパソコン向けなどで培った技術を生かし、通常より電気容量が3割大きく、耐久性が2倍高い円筒型のリチウムイオン電池を開発、電池の重要部材「セパレーター」に絶縁加工を施して発火の危険性を抑え、電気自動車(EV)向けとした。航続距離が短いというEV最大の弱点の克服をめざした。

    米テスラ・モーターズの高級セダン「モデルS」に独占供給している。最上位車種は1回の充電で502キロメートルと一般のEVの2倍以上走行できる。売れ行きが好調なことから、両社は共同で米ネバダ州に電池の大規模工場をつくることを決めている。

  • 「柏の葉スマートシティ」=三井不動産
    「柏の葉スマートシティ」=三井不動産

    つくばエクスプレス(TX)柏の葉キャンパス駅(千葉県柏市)を中心に、住宅や商業施設、オフィス、ホテル、研究施設などを集積し、都市単位で電力を効率的に利用するスマートシティー(環境配慮型都市)の実現をめざすプロジェクト。これまでに12.7ヘクタールを開発、居住人口は約5000人、就業人口は約1000人を数える。2014年7月に中心街区が開業し、第1ステージが完成した。

    太陽光発電や蓄電池などを備えた商業施設とオフィスビルの間で電力を融通し合うなど、先端的な取り組みを進めているほか、付近にキャンパスがある東京大学などと協力して、新産業の育成にも取り組む。

  • 標準衛星システム「NEXTAR(ネクスター)」=NEC
    標準衛星システム「NEXTAR(ネクスター)」=NEC

    太陽電池や推進器、姿勢制御装置などを備えた「バス」と呼ぶ衛星の基幹部を標準化した。1基ごとにソフトウエアとハードウエアを作り込む必要がなくなるため、100億円以上が必要とされてきた小型衛星の開発コストをほぼ半減し、開発期間も半分に縮めた。基幹部と搭載部をあわせた重さは小型衛星で500キログラムほど。2014年11月に打ち上げに成功した技術実証衛星「ASNARO(アスナロ)-1」に採用されるなど、経済産業省から2基を受注しており、新興国からの引き合いも増えているという。

  • 小型車「デミオ」=マツダ
    小型車「デミオ」=マツダ

    マツダを代表する小型車で、7年ぶりに全面改良した。独自の環境技術「スカイアクティブ」を採用したのに加え、国産小型車として初めてディーゼルエンジン搭載車をラインアップにそろえた。

    新たに開発した環境性能が高い排気量1.5リットルの小型クリーンディーゼルエンジン「スカイアクティブ―D」を搭載した。燃費性能は軽油1リットル当たり30キロメートルと、ハイブリッド車(HV)や軽自動車を除くエンジン搭載車として国内最高の性能を実現した。デザインではマツダ独自のデザインコンセプト「魂動(こどう)」を採用、小型ながら躍動感のある外観に仕上げた。

  • 電動車椅子「WHILL(ウィル)Model A」=WHILL
    電動車椅子「WHILL(ウィル)Model A」=WHILL

    デザイン性と機能性を重視した電動車椅子。高齢者や足の不自由な人だけでなく、楽しみながら移動する乗り物「パーソナルモビリティー」として幅広い層の利用を想定する。四輪駆動を採用、悪路の走破性に優れ、最高7.5センチメートルの段差も安定して乗り越えられる。前輪は横方向に動く24個の小さな車輪状の部品で構成されており、小回りが利く。最高速度は時速6キロメートル、5時間の充電で20キロメートル走れる。スマートフォンを使って遠隔操作もできる。WHILLは日産自動車やソニーなど大企業出身の若手技術者らが2012年に設立したベンチャー企業。

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