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日経優秀製品・サービス賞2013

日経産業新聞創刊40周年記念特別賞(6点)

  • 「建機・鉱山機械の自動管理・運行システム」=コマツ
    「建機・鉱山機械の自動管理・運行システム」=コマツ

    ICT(情報通信技術)を活用した製品やサービスを得意とするコマツ。全地球測位システム(GPS)やセンサーなどを使って稼働状況を把握するシステム「コムトラックス」を2001年から建機へ標準装備、現在70カ国32万台に対応している。08年にはGPSなどを活用して大規模鉱山で超大型ダンプトラックを無人運行するシステム「AHS」を本格稼働した。13年には地面を削る「ブレード」の動きを完全自動化したブルドーザーなどの「ICT建機」を投入。コスト削減や作業効率化につながる無人化や自動化を推し進めている。

  • 発熱保温肌着「ヒートテック」=ファーストリテイリング、東レ
    発熱保温肌着「ヒートテック」=ファーストリテイリング、東レ

    レーヨンやポリエステル、ポリウレタンに加え、空気の層を多く含み、高い保温性を持つアクリルを組み合わせた機能性衣料の先駆け。ユニクロが東レと繊維から共同開発して2003年に商品化した。発売後も消費者の要望などを受け、抗菌、保湿、静電気防止といった機能を加えるなど改良を進めた。03年に約150万枚だった販売数は12年に約1億3000万枚に拡大。12年までの累計販売枚数は4億枚を超えるなど世界的なヒット商品となった。

  • 「プライベートブランド(PB)商品」=イオン、セブン&アイ・ホールディングス
    「プライベートブランド(PB)商品」=イオン、セブン&アイ・ホールディングス

    イオンのプライベートブランド(PB=自主企画)商品「トップバリュ」の2012年度売上高は約6800億円と国内最大。ナショナルブランド(NB)よりも一般的に2~3割安く、消費者の支持を集めた。セブン&アイ・ホールディングスは07年にPB「セブンプレミアム」の販売を開始、12年度には約5000億円まで急拡大した。2社を中心とする大手小売りのPB売上高は13年度、計2兆円規模まで増え、市場を開拓する存在に育っている。

  • 「クロマグロの完全養殖」=近畿大学
    「クロマグロの完全養殖」=近畿大学

    卵から成魚に育ててさらに産卵させるクロマグロの完全養殖を2002年に実現した。マグロの資源量は世界的に枯渇しており、養殖に対するニーズは一段と高まることが予想される。マグロは繊細な特性を持っており、完全養殖は不可能とされてきた。近畿大は30年以上かけて、塩分濃度や酸素量の調整、いけすの大型化などのノウハウを蓄積した。現在は年に1000~2500匹を出荷。2013年には養殖マグロを食べられる料理店を大阪・梅田と東京・銀座に開いた。

  • 「『風立ちぬ』をはじめとする一連の長編アニメ映画作品」=スタジオジブリ

    世界のアニメ・映画産業に大きな影響を与える作品を制作。2013年公開の「風立ちぬ」を最後に長編アニメ映画制作からの引退を表明した宮崎駿監督の作品も、国内外で高い評価を獲得した。2001年公開の「千と千尋の神隠し」は観客動員2340万人、興行収入304億円と日本映画史上、最高記録となり、米アカデミー賞の長編アニメーション部門作品賞を受賞した。宮崎作品の累計の興行収入は1千億円超、観客動員数も7千万人を超え、広く社会に大きな影響を与えた。

  • 「六本木ヒルズ」=森ビル
    「六本木ヒルズ」=森ビル

    森ビルの提唱する職住近接の街づくりを体現し、東京都心の大規模再開発の先駆けとなった。1986年に開発に着手。東京・六本木の12万平方メートルの広大な土地に商業施設やオフィス、高級マンションなどを集積させた。2013年4月に開業10周年を迎えた。これまでに4億人以上が訪れ、商業施設の10年間の合計売上高は4千億円を超す。06年のライブドア事件や08年のリーマン・ショックなど日本経済の浮沈を象徴する場ともなった。「夜の街」の印象が強かった六本木のイメージを一新。文化を発信する街としての存在感も高めた。

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