2009年秋発売で累計販売個数は6500万超。手ごろ価格と菓子専門店なみ品質の両立を目指し、乳脂肪が豊富な乳業メーカー製クリームや専門店と同じ製粉会社のスポンジ生地原料を採用した。横置きの1切れをスプーンで食べる。高級感があると好評で同業他社が追随した。
インドネシアとマレーシアで2009年から本格販売している。吸収部分の機能を維持しつつ、1枚当たり店頭価格を20円前後と現地の標準価格帯とほぼ同水準にした。同社の紙おむつは従来30円前後だった。製造工程の見直しやデザインの簡素化などで原価を低減した。インドネシアでは小規模店を開拓して、売れ行き好調だ。
食器用洗剤の永遠のテーマであり両立が難しかった「強い洗浄力」と「手肌に優しい」効果の両方を実現した。皮膚科医の協力を得ながら、洗剤の主成分である界面活性剤の絶妙な配合比率を見つけた。花王に対抗してライバル各社も手肌の荒れを予防する食器用洗剤を相次ぎ投入。新たな成長市場を作った。
米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を採用した高機能携帯電話。アプリケーションソフトを取り込み機能を自由に追加できる。4型液晶や高機能カメラを搭載し動画再生に優れる。タッチパネルで直感的な操作が可能。写真を使った電話帳管理のほか、ミニブログ「ツイッター」や交流サイトとの連動も容易。2010年春以降、国内で60万台以上が売れた。
米粒をパン材料にできる世界初の製品。水を吸った米粒をミキサーで砕いてペーストにし、こねて発酵させて焼く。米粒が約4時間で食パンになる。1斤にかかる材料費も流通量が少ない米粉の半分以下で済む。2010年7月の商品発表から注文が殺到。同11月末までの受注は10年度の販売目標に到達した。国内外の生産体制を見直し、受注再開に備える。
「軽い」という機能を徹底的に追求する戦略が当たり、2009年9月の発売から1年間で約45万本を販売した。品ぞろえが重視される眼鏡店業界では、エア・フレームのように単品の大型ヒット商品は珍しい。同社は「眼鏡業界のユニクロ」とも呼ばれ始めている。
田中仁社長が医療用器具カテーテルに使うナイロン樹脂素材「TR90」に注目。スイスの医療メーカーが開発し、エア・フレームに採用した。10年9月に売り出したシリーズ第3弾はレンズ込みで重さ10グラムだ。
「私は軽い男です」――オダギリジョーさんなど若手人気俳優を起用したテレビCMも流し、広告宣伝にも力を入れている。
魚の切り身をパックにはさみ電子レンジに入れれば簡単に焼き魚ができる。パックの内側に貼ったアルミ加工シートが瞬間的にセ氏200度まで熱せられ、魚をしっかり加熱できる。家事の手間を省きたい共働き世帯や単身世帯などの需要に応え、手軽に調理できるようにした。掃除の手間がかかるグリルは不要。2009年9月に発売し、10年11月までの売上高は7億5000万円。
輪状の吹き出し部の周囲から風を送り出す。「羽根を回転させて風を起こす」という従来の扇風機の常識を覆した。土台に内蔵したモーターの働きで吸気口から空気を吸い込み、気流の特性を生かして約15倍の風量で吹き出す。羽根がなく、子供が手を挟んでケガをする心配がない。ムラのない自然な風が送り出せる点も特長だ。
デザインの格好良さにもこだわった。卓上型で3万7000~3万9000円と平均的な扇風機の市場価格の2倍程度だが、見た目や機能などのインパクトの強さから、成熟市場に新風を吹き込んだ。
世界初となるインスタントコーヒー専用のコーヒーメーカー。業務用コーヒーメーカーの技術を応用。水を数秒で温め、気圧をかけて抽出することで、表面に微細な泡(クレマ)を作り風味を保つ。2つのタンクにインスタントコーヒーと水を入れておけば、ボタンを押すだけでコーヒーができる。カップに牛乳を入れておけば熱湯をジェット式に噴出させて牛乳を泡立て、カフェラテやカプチーノも作れる。販売はインスタントコーヒーを扱うスーパーを柱に据えた。価格は9000円。当初3カ月で10万台の販売を計画したが、2010年秋に生産体制を年50万台に引き上げた。
東京・お台場の商業施設「ヴィーナスフォート」の1フロアに49店を集め、通常より2~6割安い商品をそろえた。売上高はヴィーナスフォート全体で計画を70%を上回る好調ぶり。衣料品の「ジョルジオアルマーニ」やサングラスの「レイバン」などのブランド店などが入居する。
アウトレットは都市部にある自社店との競合を避けるため大半が郊外立地だが、ヴィーナスアウトレットは都心で低価格志向の店が支持される象徴となった。
北海道北広島市の18ヘクタールの広大な敷地に農畜産物直売所、調理加工体験施設、農村レストランを配置。生産から消費まで、食と農業のつながりを総合的に実感できる。北海道産農畜産物の地産地消に貢献している。
1ヘクタールの体験農場ではジャガイモ、トウキビなど北海道で生産される主要な作物の種まきや収穫が経験可能。Jリーグ、コンサドーレ札幌の選手も定期的に種まきや収穫祭に参加する。農村レストランでは北海道産の農畜産物を食材に使い素材のうまみを生かした農家の料理を提供する。