2020年12月19日
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戦時下の女性と言えばモンペ姿が連想されがちだ。そうした先入観を覆すのが本書である。女性たちは国家の号令でやすやすと美意識を…続き
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新型コロナウイルス感染症の拡大は、まだ収束の兆しを見せない。欧米諸国では、新規感染者や死者数の面でパンデミックは日本とはま…続き
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30年以上前、チリ海軍のフリゲート艦でマゼラン海峡を南下して、365日嵐の海といわれるドレイク海峡を越え、南極大陸が見える…続き
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けれん味あふれる歴史・時代小説で知られる作家が今作では衆道(武士の同性愛)に挑んだ。「衆道に正面から取り組んだ作品はあまり…続き
2020年12月17日
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「教育改革」は20年以上進められてきたが、結果、小中高の教育現場は荒廃が深化しているようだ。もちろん評者は多数の教員は熱心…続き
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田村隆一。本書の著者は、その「戦後最大の詩人」を大家さんとして一緒に過ごす。1980年のこと。ブランドものの服を着こなし、…続き
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ミステリの愉(たの)しみは名探偵との出会い。とはいえ、コロナ拡大・景気縮小の世知辛い時世。浮世離れしたキャラの出番も厳しい…続き
2020年12月12日
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原書のタイトルの邦訳は「資本主義の将来 新たな不安に直面して」。かつてこのようなテーマが流行していたとき、有名なシュンペー…続き
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小説家の書く小説家の物語である。様々な立場の人間の機微を書き続けてきた作者にとって、小説を書くことそのものに向き合った1冊…続き
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元々ホラー小説に登場する超自然現象や怪物たちは、現実の恐怖についての暗喩であることが多い。特にモダンホラーにおいては、それ…続き
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動物界を見渡して、ヒトほど善良で協調的な種はいない。と同時に、ヒトほど残虐で殺害しあう種もいない。善と悪についてこの対極と…続き
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文学という営みは、それを取り巻く時代から大きな影響を受けている。ちょうど30年という区切りで終わった「平成」の文学が立ち入…続き
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「わたしは英語リスニングの達人なんかじゃありません。むしろ苦手」。翻訳や評論など多方面で活躍する英文学者が告白する。
「20…続き
2020年12月10日
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作者の溢(あふ)れんばかりの教養と国芳一門への愛を、達意の文体と会話の中に封じ込めた至福の一巻の登場である。作者は既に江戸…続き
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リモート生活が長引くと、野外活動への渇望に苛(さいな)まれる。そんな時魅力的表題に釣られて手に取ったのが本書。ファーブルと…続き
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単独無酸素で世に出た登山家の野心や孤独をテレビ制作者が描く。聖なるエベレストを劇場に見立て、賛同を集めて突き進むも敗退を重…続き
2020年12月05日
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「最も賢い億万長者」と評された米国の数学者、ジム・シモンズ氏と彼が創設したヘッジファンドの半生記である。綿密な取材と調査を…続き
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第1次世界大戦後のドイツで成立し、当時世界で最も民主的とも言われたヴァイマル共和国は、いかにして崩壊したのか。なぜヒトラー…続き
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かけがえのない存在が失われた世界を、私はどう生きればいいのか。4歳の愛娘を病に奪われたことを契機として小説執筆を開始したフ…続き
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人間の社会はどのように成り立っているのか。本書は、無人島に流れ着いた難破船や、南極越冬隊、歴史上存在した社会などの広範な事…続き