塩水が描く幻影の海 湿度で変化の無常アート 5月25日 ザトウクジラがゆったりと海中を泳ぎ、周りに無数のプランクトンが漂う。黒地に白のモチーフがキラキラと輝く「ただいまのうた」は2016年に制作したもの。上の写真は完成直後に撮影した。わずか2週間後、下の写真ではプランクトンがほとんど消えていた。黒い闇のなかにぼうっとクジラが浮かび上がり、印象はかなり異なる。 なぜこんな変化が起きたのかといえば、塩の結晶を用いて制作したものだからだ。折からの台風で、湿 塩水が描く幻影の海 湿度で変化の無常アート
新潟アニメ映画祭開催、カンヌでも発表 世界発信を期待 5月24日 カンヌ国際映画祭における日本のPR拠点「ジャパン・パビリオン」で23日、来年3月に新潟国際アニメーション映画祭を初めて開催すると発表があった。国内外の長編商業アニメ作品を対象にコンペティションでグランプリを競うアジア最大の祭典を目指すという。会見場には日本のメディアの他に、欧米のメディア関係者も出席。活発な質疑がなされた。 この会見はカンヌの他、東京と開催地となる新潟の3拠点をオンラインでつない 新潟アニメ映画祭開催、カンヌでも発表 世界発信を期待
映画「シン・ウルトラマン」のどこが「シン」? 5月24日 公開中の映画「シン・ウルトラマン」が話題だ。令和の日本に降臨したウルトラマンとは何者で、「シン」とは一体何を意味するのか。2人の識者に読み解いてもらった。 「真」追求 古参ファン納得 作家・朱川湊人 私は「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」と続く、第1期ウルトラシリーズを溺愛する古参ファンの一人だ。今作を見て、企画・脚本を務めた庵野秀明さんはやっぱり同じ空想特撮の飯を食べて育った仲間 映画「シン・ウルトラマン」のどこが「シン」?
ウクライナ楽団の日本人指揮者、活動再開へ奔走 ウクライナ侵攻 5月24日 ウクライナの首都キーウから北東約130キロにある古都チェルニヒウ。ここを本拠とするチェルニヒウ・フィルハーモニー交響楽団のニコライ・バセリビチ・スーカチ音楽監督にかけた電話が3月末、奇跡的につながった。「ミツ、こっちは水もガスもない。だが大丈夫だ。音楽ホールは無事だ。停戦したら音楽祭を開きたい。プログラムを考えておいてくれ!」 街はロシア軍の猛攻で7割が破壊されたという。そんな中、いつもと変わら ウクライナ楽団の日本人指揮者、活動再開へ奔走
ロバ主人公の異色作が高評価 カンヌ映画祭コンペ前半戦 5月23日 12日間にわたるカンヌ国際映画祭は23日で折り返しを迎えた。これまでに最高賞パルムドールを競うコンペティション部門で公式上映されたのは21本中10本。前半を総括する。 記者が最も心動かされたのは「早春」「エッセンシャル・キリング」などで知られるポーランドのイエジー・スコリモフスキ監督の「EO」だった。本作は仏巨匠ロベール・ブレッソンの「バルタザールはどこへいく」(1966年)のリメークだと事前の ロバ主人公の異色作が高評価 カンヌ映画祭コンペ前半戦
作家・宇佐見りん、「推し」に続くテーマは「家族」 5月23日 21歳で芥川賞を受賞した宇佐見りんが受賞第一作となる「くるまの娘」を刊行した。家族関係に苦しみながらも家族だからこそ振り切ることができない、複雑な心理を精緻に描く。 「『推し、燃ゆ』では、(主人公の苦悩に対して)周囲の大人が悪いという感想を聞いた。そこから一歩離れて、全体を見てみようと思った」 2021年1月に芥川賞を受賞した「推し、燃ゆ」は、アイドルの応援が生きがいという女子高校生を主人公に、 作家・宇佐見りん、「推し」に続くテーマは「家族」
ジェンダーフリー遠い美術界 女性作家の評価は道半ば 5月23日 美術界で女性作家を評価する機運が日本でも高まっている。収蔵品に加える美術館が増えているが、欧米と比べると歩みは遅い。ジェンダーギャップ(男女格差)解消に向けた動きを追う。 「コレクションと展示のジェンダーバランスを問い直す」。福岡市美術館は、開催中の常設展(29日まで)のパネルにこんな文言を加えた。パネルの先には、草間彌生ら著名な女性作家の作品が並ぶ。例えば、英国の作家サラ・ルーカスの「ラヴ・ト ジェンダーフリー遠い美術界 女性作家の評価は道半ば
カンヌ映画祭 トム・クルーズ、映画愛を大いに語る 5月22日 映画祭を彩るスターたち。今年のカンヌ国際映画祭も全世界から数々の有名俳優がレッドカーペットを歩いているが、ひときわ大きな歓声を受けたのはハリウッドスターのトム・クルーズだった。新作「トップガン マーヴェリック」がアウト・オブ・コンペティション部門に選ばれたため30年ぶりにカンヌ入り。18日夕にはトークショーが催され、およそ1時間にわたり自身の映画への情熱を語った。 司会者「なぜあなたは自身で体を カンヌ映画祭 トム・クルーズ、映画愛を大いに語る
表現の自由 里中満智子さん「私の履歴書」まとめ読み 5月22日 マンガ家の里中満智子さんは高校生時代に鮮烈なデビューを飾って以来、第一線で活躍し続けています。団塊世代に生まれ、厳しい母親からは「試験で一問でも間違えたら集めた漫画を捨てる」と言われながらも反対を乗り越えてプロの道に。「アリエスの乙女たち」「天上の虹」といったヒット作を生み、あまりに多忙な日々を送る中で、様々な苦悩や子宮頸(けい)がんなどの病気とも向き合ってきました。 手塚治虫や石ノ森章太郎ら巨 表現の自由 里中満智子さん「私の履歴書」まとめ読み
「丸亀製麺」で悲願達成、1部上場への道 粟田貴也さん 小売り・外食 5月22日 あわた・たかや 1961年兵庫県生まれ。神戸市外国語大学を中退した後、85年に焼鳥店「トリドール三番館」を創業。90年に現在のトリドールホールディングス(HD)を設立し、2000年にうどん店「丸亀製麺」の展開を始めた。 ■人生の転機となった雑誌 18歳のころ、ふらっと立ち寄った書店で「サクセス・ストーリー」という題名の雑誌を見つけた。表紙には「若き成功者たちの肖像」の見出しも。将来を悩んでいた時に 「丸亀製麺」で悲願達成、1部上場への道 粟田貴也さん