日本の平安時代のコラージュから始めたこの連載の最終回は、日本の21世紀のコラージュで締めくくろう。横尾忠則は、コラージュを…続き
首の周りにタイヤをはめ込まれたアンゴラ山羊の剥製が、シャツの袖や新聞雑誌の切り抜きや様々なオブジェが貼り付けられ、水平に置…続き
マティスの切り紙絵は、画家の指示によってあらかじめグワッシュ(白色顔料が入った不透明水彩)で染められた紙を切り抜いて制作し…続き
シュルレアリスムを代表するマックス・エルンストは、異質な素材を組み合わせるのではなく、写真や挿絵といった出来合いの「イメー…続き
クルト・シュヴィッタースは、ドイツのハノーファーでダダを起こし、廃物の断片を拾い上げ、それを組み合わせてコラージュを制作し…続き
オリガ・ローザノワは、ロシア・アヴァンギャルドを代表する女性芸術家であり、第1次世界大戦時にパートナーの前衛詩人アレクセイ…続き
スイス生まれの画家パウル・クレーは、実は生涯にわたって、いったん完成されたと思われた200以上の作品を、鋏(はさみ)やナイ…続き
コラージュの手法自体は、20世紀より前から存在していたとはいえ、コラージュが(西洋において)新たな芸術のジャンルとして認め…続き
現代のファッションデザイナーの作品といっても差し支えないような、このモダンで先鋭的な着物を所用していたと伝えられるのは、戦…続き
コラージュとは何だろう。もともと「糊(のり)で貼り付ける」という意味で、異質な要素を引用し組み合わせる技法を指す。その多様…続き
19世紀フランスの文豪バルザックの頭部を象(かたど)ったこの作品は、彫刻家ロダンとカリエス派の作陶家ポール・ジャヌネが共同…続き
カリエスの作品に魅せられて、19世紀末のサン=タマン村では皆がこぞって斬新な●(火へんに石)器(せっき)を作り始め、「カリ…続き
この作品の作者ジャン・カリエスは、もとは彫刻家だった。彼を作陶の世界へ誘ったのは、1878年パリ万博へ日本が出品した古い陶…続き
前回同様、この作品の装飾もアベール=ディスが担当した。彼はパリの美術学校に入って絵画修業した後、アヴィランド社の実験工房な…続き
前回ふれたパット・シュル・パットのように、泥漿(でいしょう)を用いて装飾したものに「印象派の陶磁器」がある。このように命名…続き
前回紹介したデックは多くの芸術家と共同制作をしており、その一人にエスカリエ夫人がいた。彼女は油彩画家として活動するかたわら…続き
19世紀フランスを代表する作陶家デックの手になるこの大皿は、現在は行方不明となっている古九谷磁器の模倣品で、1870年代に…続き
ジャポニスムの時代に日本から欧米へ輸出された陶磁器の中で最も人気を得たのは、欧米人が「SATSUMA」と呼ぶ薩摩焼だ。薩摩…続き
19世紀のフランスでは精ファイアンスの製陶技術が進展した。精ファイアンスは、ファイアンスよりも良い材料を使い、より精工に作…続き