美術の専門家がテーマに沿った10作品を取り上げ、鑑賞のポイントや時代背景を紹介する連載です。
嘆き、ざわめき、愛の告白。音はなくとも目をこらせば、美術の中に様々な…続き
6月9日
2:00
正面の壁に「聖母子と洗礼者ヨハネ」の絵。宗教画は画中画によく登場するテーマのひとつだ。
テーブルを前に立つ修道士達はたった今…続き
6月8日
2:00
作品の中に描き込まれた絵画「画中画」。画家はどんな意味を込めたのだろうか。
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美しいブルーのドレスを着た女性の奥にはバビュー…続き
6月7日
2:00
髙島野十郎(1890〜1975年)は、生涯ひたすらに絵を描き、写実を追求した。絵は独学で、画壇とも交わらず、無名のまま没し…続き
6月6日
2:00
時宗の開祖・一遍の没後十年にあたる正安元年(1299年)、その生涯を12巻に表した「一遍聖絵」が完成した。この絵巻は、一遍…続き
6月5日
2:00
法廷に呵責(かしゃく)の声が響き渡る。13世紀後半の制作とみられる「六道絵」全15幅には、迷いの世界である六道(地獄・餓鬼…続き
6月2日
2:00
月やあらぬ春や昔の春ならぬ
わが身ひとつはもとの身にして
「伊勢物語」第四段に掲げられたこの歌は、やや遅れて編纂(へんさん)さ…続き
6月1日
2:00
銀の月が照らし出すのは、ほのぼのとした男女の戯れ。
平安時代中頃、一条天皇の中宮彰子(しょうし)に仕えていた紫式部が記した「…続き
5月31日
2:00
中世絵画史上最も美しい愛の告白場面である。本作が伝来する京都・高山寺は、建永元年(1206年)に、明恵(みょうえ)が華厳教…続き
5月30日
2:00
噂とは恐ろしいものである。平安時代末期に、後白河上皇の注文で制作されたとみられる「伴大納言絵巻」には、制御できない流言の怖…続き
5月28日
写真術が日本に渡来したのは幕末の激動の時代でした。写真がどのように従来の絵画と出会い、互いに影響しあいながら広まっていった…続き
5月26日
2:00
前回紹介した「餓鬼草紙(がきぞうし)」には、よく目を凝らすと版木を手にして印仏を捺(お)す人物が描かれている。これは陀羅尼…続き
5月25日
2:00
人が集まる場所にはざわめきが生じる。平安時代末期に制作された「餓鬼草紙(がきぞうし)」には、庶民で賑(にぎ)わう寺の境内が…続き
5月24日
2:00
嘆き、ざわめき、愛の告白。音はなくとも目をこらせば、美術の中に様々な人の声が響いている。
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日本美術の古層から、慟哭(どうこ…続き
5月23日
2:00
座敷に立つ一人の女性。名前は小とよ、新橋の芸妓(げいぎ)である。この写真は、浅草の凌雲閣(通称浅草十二階)に飾られた100…続き
5月22日
2:00
画面全体に赤ん坊の顔、顔、顔。所々に赤や水色、ピンクで彩色されている。数の多さに気持ち悪さも感じるが、なぜこんなにも赤ん坊…続き
5月19日
2:00
何とも奇妙な肖像画である。写実的だがなぜか生命感に乏しい。
描かれているのは烏丸光徳(1832〜73年)である。烏丸は尊王攘…続き
5月18日
2:00
頭には丁髷(ちょんまげ)、羽織袴(はかま)姿で刀を差し、いかにも武士といったいでたちの男が画面の中央に描かれている。その男…続き
5月17日
2:00
明治維新の最大の功労者で「維新の三傑」の一人、大久保利通(1830〜78年)の肖像である。題名からわかる通り、「紀尾井坂の…続き
5月16日
2:00
紋付袴(はかま)姿の男の子。きりりとした顔立ちからは聡明さが感じられる。右手は袴の中に、左手は傍らの丸テーブルの上の本に置…続き