遠隔医療

遠隔医療の概要

情報通信技術を駆使して対面診療に代わるサービスを可能にする遠隔医療に関するビジネステーマ。

遠隔医療の用語の定義

情報通信機器を活用した医療行為のことを指す。患者に対して実施する「ＢtoＣ」の遠隔医療と、医療従事者間で行う「ＢtoＢ」の遠隔医療向けに分類される。「ＢtoＣ」型はオンライン診療やオンライン受診勧奨、遠隔医療相談、「ＢtoＢ」型は遠隔手術や遠隔画像診断などがある。

遠隔医療の背景

遠隔医療が注目される背景にあるのは僻地や離島など過疎地の医師不足がある。これにスマートフォンやタブレットなどの情報機器端末の普及が加わり、物理的な距離の制約を受けない新しい医療のあり方が模索されるようになった。新型コロナウイルスの感染拡大に対応し、極力他者との接触を回避しようとの動きも遠隔医療の普及促進を後押しする。

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［社説］電子処方箋の普及を急げ
... 医師が患者に出す処方箋をデジタル化する「電子処方箋」の運用が26日に始まった。ただ、システム改修を終えて実際に対応できる医療機関はまだわずかしかない。医療のデジタル化を進める上で要となる仕組みであり...
2023年1月30日日本経済新聞電子版 785文字
330円
飲む中絶薬の承認を了承　厚労省部会、女性の負担軽減
... 厚生労働省の専門部会は27日、飲む人工妊娠中絶薬の承認を了承した。承認されれば国内初となる。手術しかなかった中絶に新たな選択肢が加わる。海外では約30年前から中絶薬を使っている。女性の心身の負担を軽...
2023年1月28日日本経済新聞電子版 1182文字
330円
海上ドローンで薬を配送、香川の離島で実証実験
... 香川県三豊市にある離島の粟島で27日、心臓に慢性疾患を抱える患者向けに薬を海上ドローン（船舶ロボット）で届ける実証実験が実施された。人口減少と高齢化が進む離島の医療サービス環境を維持していくのが狙い...
2023年1月28日日本経済新聞電子版 415文字
330円

遠隔医療が解決する課題

医療の質の地域間格差,医療費の増大

遠隔医療の鍵となる技術

５Ｇ

次世代の移動通信システム。地域の診療所や大学病院、または患者の自宅とを結び高度医療を可能にする。

スマート治療室

スマート治療室とは、熟練医が遠隔地から手術ロボットを操作、リモートで手術を行うことができる治療室のこと。５Ｇの実現で有効性が高まった。脳外科手術のような高度医療で威力を発揮する。

遠隔医療に関連するビジネステーマ

手術支援ロボット

手術支援ロボットとは、医療従事者の緻密な作業を手助けし、短時間で正確な作業ができるロボットのこと。「ダビンチ」が代表例。いくつかの小さな穴を腹部に開け、その穴からロボットアームや内視鏡を挿入し、術者は３Ｄモニターを見ながらハンドルなどを操作して腹腔鏡手術をする。

遠隔介護

ウエブカメラなどのＩＴ（情報技術）機器を使って遠隔地にいる高齢の親などを見守りサポートすること。スマート家電リモコンを使いテレビやエアコンのつけっ放しを防いだり、画面付きスマートスピーカーで家族の動画と音声を遠くから届け介護者の気分を明るくしたりできる。

スマートウェア

スマートウェアとは、生体情報を計測するセンサーデバイスが組み込まれた衣服のこと。計測したデータは無線通信でスマホ等に転送され、リアルタイムで記録及び確認を行うことができる。遠隔医療でも活用されはじめており、Xenomaは自社が開発したスマートアパレルを着用した患者の心電図データを解析し、医療機関にレポートするホルター心電図検査サービス「e-skin ECG」を提供する。