自動はかり

経済産業省は2017年、計量法施行令を改正し、定期的な検定を義務付ける特定計量器に自動はかりを追加した。2022年一般事業所で使用される自動はかりの有効期限は２年で、２年ごとに検定を受ける必要がある。 しかし、業界団体である日本計量機器工業会連合会から、自動捕捉式はかりのメーカーが承認を希望する型式数について、2022年４月の検定に基づく使用期限開始日までに、試験・審査を完了することが困難であることや、ホッパースケール、充塡用自動はかり、コンベヤスケールは多種多様な製品が製造・使用されているため、型式承認や検定体制の構築について再検討が必要との声が上がった。そのため、同省は検定に基づく使用制限の開始日の延期を決めた。自動捕捉式はかりは当初計画から２年延期し、新規使用のものは2022年４月から2024年４月に、既存のものは2025年４月から2027年４月にそれぞれ延ばした。また、ホッパースケール、充塡用自動はかり、コンベヤスケールに関しては５年延期し、新規使用のものは2023年４月から2028年４月に、既存のものは2026年４月から2031年４月に延ばした。

自動捕捉式はかりとは、ウェイトチェッカーとも呼ばれ、ベルトコンベヤから運ばれてくる食品などの製品が規定の重量内に収まっているかを自動的にはかって選別する装置のこと。

ホッパースケールとは、プラントなど生産現場で原料などを自動計量する際に使われる大型装置のこと。

コンベヤスケールとは、ベルトコンベヤで運ばれる原料や製品の搬送量を自動的に計量する装置のこと。

充塡用自動はかりとは、固体や液体などを自動計量して決められた重量で袋や箱などに充塡する装置のこと。

計量法とは、計量の基準や計量器の技術基準を定め、適正な計量を実施することを目的とした法律。自動はかりを製造するには、都道府県知事を経由して経済産業大臣に届け出を行うことを求めている。