メタネーション

メタネーションの概要

二酸化炭素（CO2）と水素を反応させてメタンを合成する技術「メタネーション」に関するビジネステーマ。

メタネーションの用語の定義

メタネーションとは二酸化炭素（CO2）と水素を反応させてメタンを合成する技術のこと。メタンは天然ガスの主成分で、合成したメタンを天然ガスの代わりに都市ガスの原料に使う。都市ガスを燃焼させるとCO2が発生する一方、メタンの合成にCO2を使うので、排出したCO2を相殺することになる。水素の製造では再生可能エネルギー由来の電気を使う場合が多く、温室効果ガスの排出量を全体として実質ゼロにする「カーボンニュートラル」に貢献する。

メタネーションの背景

メタネーションで合成されたメタンは既存の都市ガス設備に使える。ガス分野でカーボンニュートラルの有効策として期待されている。二酸化炭素の回収・貯留（CCS）と組み合わせればCO2再利用の仕組みも構築できる。

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メタネーションのニュース記事検索

日本ガス協会、クリーンガス証書を試験運用　23年度から
...時にCO2を利用するメタネーションによって、排出を減らした分の価値を、クリーンガス証書としてガス事業者で取引する。従来の都市ガスに証書を組み合わせれば、実質CO2を出さない...
2023年3月24日 NIKKEI GX | Green Transformation 545文字
550円
【技術トップに聞く】ＩＨＩがアンモニア発電の普及を加速、検証にデジタルツイン－ＩＨＩ常務執行役員技術開発本部長グループ技術全般担当　久保田伸彦氏（第１回）
...カーボンニュートラルに向けた事業に最も多くの研究開発費を投じている。例えばアンモニアの燃焼技術や、水素とＣＯ２からメタン燃料をつくるメタネーション技術などだ。ＩＨＩは、アンモニアの...
2023年3月22日日経クロステック 2435文字
550円
京都大学と大阪ガス、共同研究部門を設置　脱炭素で連携
...メタネーション」の技術などの基礎研究を進める。共同研究部門では、燃料電池に使う「セルスタック」と呼ぶ構造体の耐久性を上げる基礎研究などを行う。設置期間は4月から2028年３月まで...
2023年3月20日日本経済新聞電子版 280文字
330円

メタネーションが解決する課題

二酸化炭素の排出量削減

メタネーションの鍵となる技術

サバティエ反応

サバティエ反応は水素と二酸化炭素（CO2）を触媒を介して反応させてメタンを合成する技術。現在のメタネーションの基本となっている。この化学反応を発見したフランス人化学者の名前から名付けられた。触媒にはニッケルやルテニウムなどが使われる。

SOEC

SOECは固体酸化物形電解セル（Solid Oxide Electrolysis Cell）の略で、固体で構成した電気分解素子。CO2とともに水蒸気を電気分解（共電解）して水素と一酸化炭素（CO）を取り出す。水素とCOはそのままメタン合成の原料に使えるため、共電解とメタン合成の一貫工程が構築できる。メタン合成工程の排熱を共電解に再利用することで、水電解とサバティエ反応の2段階で熱損失が発生する従来のメタネーションに比べて高いエネルギー変換効率が見込める。