レドックスフロー電池

据え置き型の蓄電池のひとつ「レドックスフロー電池」に関するビジネステーマ

レドックスフロー電池(英:Redox Flow Battery)とは、2種類の電解液タンクからポンプで膜で隔てた電極のある容器にまでおくることで酸化還元反応を起こす化学電池。Reduction（還元）とOxidation（酸化）Flow（流れ）の頭文字から作った造語。単にフロー電池(英:flow battery)ともいう。バナジウムなどのイオンの酸化還元反応を利用する方式がある。電極と電解液タンク部が分離されている構造のため、貯える電力の大きさと量の調節が容易である点が特徴としてあげられる。

据え置き（定置）型の蓄電池は再生可能エネルギー普及のカギを握る。余った電力を蓄え、必要な際に電力網に流す需給調整に欠かせない。その一種である「レドックスフロー電池」は、特殊な液体を循環させることで電気を蓄えたり放出したりするいわば「全液体」の電池ながら、寿命が長く、燃えにくいため安全性も高い。太陽光や風力など出力が不安定な再エネ電源の蓄電に向いており、市場の急拡大が期待される。設置実績や設備の大型化では、日本と中国の企業2社がリードする。