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車載事故記録装置/イベントデータレコーダー

車載事故記録装置/イベントデータレコーダーの概要

イベントデータレコーダー(EDR:Event Data Recorder)に関するビジネステーマ

車載事故記録装置/イベントデータレコーダーの用語の定義

イベントデータレコーダー(EDR)とは、事故発生時に車載センサーが検知した車速、加速度、シートベルト着用有無等といったデータを記録する走行記録装置のこと。記録時間はメーカーによって異なり、事故発生の瞬間からその数秒間前までを記録するものや、発生前後の数十秒間を記録するEDRもある。「VDR(Vehicle Data Recorder)」という名称で、常に走行状況を監視し複数回の事故ログを記録できるEDRなどもある。EDRは、もともと自動車メーカーが車両の欠陥を調べるために用いる装置で、従来からエアバッグの電子制御ユニット(ECU)などに搭載されている。また、ドライブレコーダーでは分かりにくい詳細な走行状況を把握できるため、事故の検証や損害保険の賠償査定にも利用されている。

車載事故記録装置/イベントデータレコーダーの背景

日本も加盟している自動車基準の国際的な枠組みである「国連WP29(自動車基準調和世界フォーラム)」において「事故情報計測・記録装置に係る協定規則(第 160 号)」が新たに採択されたことを踏まえ、国は2021年9月30日に道路運送車両法を改正・施行し、乗用車などにEDRの搭載を義務化した。将来的なレベル4以上の自動運転技術を有する自動車の普及のうえでも、事故が発生した際に車両保有者とシステム開発企業の責任の所在を明確にすることが可能なためEDRが注目される。

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車載事故記録装置/イベントデータレコーダーが解決する課題

事故の検証,事故責任所在の明確化,欠陥の検証

車載事故記録装置/イベントデータレコーダーに関連するビジネステーマ

CDR(Crash Data Retrieval)
EDR読み取り装置のこと。独ボッシュが開発しており、多くの自動車メーカーが採用している。事故の際には、資格認定士がCDRを用いて、EDRに記録されているデータを解析・レポート化する。
ドライブレコーダー
ドライブレコーダーとは、内蔵カメラで撮影した映像や音声、全地球測位システム(GPS)により取得した位置情報などを自動的に記録する車載装置のこと。記録データは本体に保存するタイプのほか、遠隔地に自動送信するタイプもある。事故の検証などにおいて、ドライブレコーダーもEDRと共に客観データとして利用される。
テレマティクス保険
EDRは事故後に賠償査定のために必要に応じてデータが利用される。一方で、損保会社が指定する通信機能付きドライブレコーダーやカーナビは、事故時の対応に加え、通常の運転時から運転者の運転特性や走行距離を保険料に反映させるテレマティクス保険の保険料算定のためにもデータが用いられる。

車載事故記録装置/イベントデータレコーダーに関する法規制

道路運送車両法
2021年9月30日施行の改正道路運送車両法において、 国は乗車定員10人未満の乗用車及び車両総重量3.5t以下の貨物車に、事故時に車両に関する情報を記録するEDRを搭載することなどを新たに義務化した。新型車は2022年7月1日から、継続生産車は2026年7月1日から適用される。

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