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DAC(Direct Air Capture)

DAC(Direct Air Capture)の概要

大気からCO2を直接回収する技術「DAC(Direct Air Capture)」に関するビジネステーマ

DAC(Direct Air Capture)の用語の定義

DACとは、大気からCO2を直接回収する技術のこと。現時点で実用化されているDACには、空気を化学溶液に通してCO2を除去する手法や、化学的に結合するフィルターを用いてCO2を回収し貯留する手法がある。貯留する場合は、再生可能エネルギーを利用した熱でCO2を温め、フィルターで分離・捕獲し、水と混ぜ、地下800~2000mの玄武岩層などに送り込んで永久保存し、数千年かけて鉱物化させる。

DAC(Direct Air Capture)の背景

温暖化抑制に不可欠であるCO2削減の手法として、化石由来の燃料から再生可能エネルギーへの転換にくわえ、大気中のCO2そのものを直接回収・貯留する技術も、カーボンゼロに貢献する取り組みとして注目される。また、DACで回収されたCO2は、食品加工に使用されたり、水素と結合させ合成燃料を生産するなど再利用も可能とされる。現時点で実用化されているDACは小規模・高コストであるため、将来的には大規模・低コスト化が期待されている。日本でも、イノベーションを加速する目的で策定された「カーボンリサイクル技術ロードマップ」(2021年7月改訂版)にDACが追記され、実用化を目指す。

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DAC(Direct Air Capture)が解決する課題

CO2排出量の削減

DAC(Direct Air Capture)の鍵となる技術

低コストなCO2分離・回収技術

DAC(Direct Air Capture)に関連するビジネステーマ

CCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)
CCUSとは、発電所や製油所、化学プラントなど多くの工業設備から排出されるCO2を分離し、回収、貯留、工業原料としてCO2の再利用も含めた技術のこと。ブルー水素製造に用いられる技術の一つ。DACは産業活動から排出されるCO2ではなく大気中のCO2を回収するが、世界的にはCCSやCCUSの範疇に含まれる。
CCS(Carbon dioxide Capture and Storage)
CCSとは、発電所や製油所、化学プラントなど多くの工業設備から排出されるCO2を分離して回収・貯留する技術のこと。ブルー水素製造に用いられる技術の一つ。

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