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リチウム電池リユース・リサイクル

リチウム電池リユース・リサイクルの概要

リチウム、コバルトなど希少性の高い様々なレアメタルが使われるリチウムイオン電池のリユースとリサイクルに関するビジネステーマ。

リチウム電池リユース・リサイクルの用語の定義

使用済みであっても利用できる部分の多いリチウムイオン電池を、使い捨てせずに再活用するサーキュラー型ビジネスのこと。具体例としてリサイクルは、リチウム電池本体から正極材やレアメタルなどの金属を取り出したり、リチウム電池製造工程中に発生する廃金属類を収集し再利用する。リユースは、電気自動車(EV)に搭載されていた中古リチウムイオン電池を組み合わせて定置用蓄電池や無停電電源装置を作る取り組みが挙げられる。

リチウム電池リユース・リサイクルの背景

リチウムイオン電池は、EV(電気自動車)や電子通信機器、蓄電池向けの需要が増している。その一方で、リチウム電池を構成するレアアースなどの素材は極めて希少性が高いことで知られている。そうした資源の有効活用や希少原材料の輸入に伴う地政学的リスクへの依存度を下げる意味でリチウムイオン電池のリユース・リサイクルの重要度が高まっていると言える。また、電池の適性な再利用が電気自動車のリセール価格を下支えするため、電気自動車普及の観点でも重要であるとの指摘もある。

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リチウム電池リユース・リサイクルが解決する課題

サーキュラーエコノミー,コバルトフリー,地球温暖化抑制,地政学リスク,貿易戦争

リチウム電池リユース・リサイクルに関連するビジネステーマ

UPS(無停電電源装置)
無停電電源装置(UPS : Uninterruptible Power Systems)とは、データセンターなどを停電や電源トラブルから守る電源システムのこと。車載電池などがUPSとして再利用されている。
産業用蓄電池
EVの電池が自動車製造業者等により回収され、産業用蓄電池としてディーラーや工場で再利用がすすむ。
中古EV電池の査定
EVの普及とともに中古市場も拡大するため、中古EV電池の査定において、電池の状態に合わせて適正価値を評価する方法が模索されている。100を超える企業や団体加盟するEV関連の国際団体「Mobility Open Blockchain Initiative(MOBI)」は、車載電池の劣化状況を把握し、数値化するシステムを開発し、2022年にも企業や団体が使えることを予定している。MOBIのシステムでは、EVの走行距離や使用年数に加え、電池の温度変化や電圧などのデータを集め、ブロックチェーン(分散型台帳)に記録する。そのうえでデータを計算式にあてはめ、劣化状況を数値化し、電池の価格算定に使えるようにしている。中古EV電池のトレーサビリティが確保されることで、適正な取引が期待できるとする。(2021年10月調査)

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