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認知症予防・早期発見技術

認知症予防・早期発見技術の概要

認知症予防アプリと認知症・軽度認知障害(MCI)診断に関するビジネステーマ

認知症予防・早期発見技術の用語の定義

認知症予防・早期発見技術とは、正常な加齢と 認知症のあいだに位置付けられる「軽度認知障害」(MCI:Mild Cognitive Impairment)を早期に発見し、認知症への進行速度を遅らせる技術のこと。早期発見には、少量の血液や脳の画像を用いてアルツハイマー型認知症の原因の一つとされる「アミロイドβ」の沈着量などを推定する技術や、脳波や視線、音声といったデータを解析し診断する技術のほかに、Q&A方式で認知機能の状態を把握できるアプリなどがある。一方で予防対策には、脳を刺激するトレーニングアプリが開発されている。

認知症予防・早期発見技術の背景

厚生労働省は、2025年時点の65歳以上高齢者の認知症罹患者数を約700万人と推計している。軽度認知障害(MCI)と呼ばれる認知症になる前の早い段階で治療を始めれば進行を遅らせることができるため、治療薬の開発と同じく、予防対策や早期発見技術も注目されている。

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認知症予防・早期発見技術が解決する課題

認知症,QOLの向上

認知症予防・早期発見技術に関連するビジネステーマ

アルツハイマー型認知症治療薬
アルツハイマー型認知症の原因物質と目されるアミロイドβの沈着を抑制させる治療薬が開発されている。エーザイと米バイオジェンが共同開発した治療薬「アデュカヌマブ」は、米国 FDAに条件付き承認された。アルツハイマー型認知症は認知症の中で最も罹患者割合が高い疾患であり、世界的に治療薬が期待されている。

認知症予防・早期発見技術に関する法規制

医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律
「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」は医療品・医療機器などの「開発」「承認」「製造」「流通」「使用」を制限する法律。医薬品医療機器等法や薬機法などと略される。医療機器に該当したものは製造・流通に制限がかかるため、医療機器にあたるアプリも認可をとって流通させる必要がある。
認知症基本法案と認知症条例
認知症に対する関心の高まりを受け、国レベルでは、2019年6月に「認知症の予防等を推進しながら、認知症の人が尊厳を保持しつつ社会の一員として尊重される社会の実現を図る」ことを目的とする「認知症基本法案」が国会に提出され、現在も継続審査を行っている。(2021年11月時点) 一方で、認知症に対する理念と施策の方向性を定めた「認知症条例」を制定している自治体もみられる。

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認知症予防・早期発見技術の関連企業

ソニーグループ株式会社
コンスーマーエレクトロニクス(家電)を中心とした電機メーカー
株式会社MCBI
株式会社MCBIは、認知症などの予防検査事業として『MCIスクリーニング検査プラス』や『APOE遺伝子検査』を提供する企業。『MCIスクリー...

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