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ライセンス管理

ライセンス管理の業界分類
ライセンス管理の業界定義
主に企業からの受託を受け、音楽や映像、キャラクター等の版権管理、知財管理を主要業務として行う。

ライセンス管理の業界概要

原作を生かした2次利用も管理
ここでのライセンス管理は、音楽や映像、漫画のキャラクターなどの著作権を含む知的財産の管理を主要業務とする。ライセンス管理会社は、原作者と契約している企業の一部門あるいは関係会社で運営するケースも多い。管理会社は原作者に代わり、ライセンシー(原作を利用する企業や個人)の選定や交渉、契約、利用料の徴収、二次的な分配、新たなコンテンツへの活用提案など、原作のコンテンツを新たに転用するためのあらゆる業務を担う。
一例として、キャラクターの商品化では、ライセンス管理会社(ライセンサー)とライセンシーとの間で「商品化許諾契約」を結び、管理会社は契約内容に応じてライセンシーから「ロイヤルティー(知的財産の利用に対する対価)」を受け取る。映像や音楽などにも利用に関する様々な契約が存在する。ライセンス管理会社は知的財産の利用状況などを管理する必要があるため、法的な対応を含め専門性が求められる。(2023/02/22調査)

ライセンス管理の市場動向

ライセンス先の裾野拡大も市場の課題
キャラクタービジネスとして成り立っているのは古い原作から派生した商品や作品が多く、爆発的なヒットをする新しい原作が誕生しないと市場は広がりにくい。
ライセンスビジネスとして確立している音楽は、日本音楽著作権協会(JASRAC)がこれまで市場を独占してきた経緯から管理体系が整備されてきた。2001年の著作権等管理事業法の施行を受けて民間企業が参入したことで、管理体系が見直される可能性が指摘されたが、実質は独占時代からの競争制限的なルールが残っている。JASRACの契約方法を巡っては、16年に公正取引委員会による排除措置命令が確定している。(2023/02/22調査)

ライセンス管理の競合状況

サンリオ、中国でマスターライセンスを契約
上場企業では、サンリオが自社のキャラクターを中心にライセンス事業を展開する。「ハローキティ」「マイメロディ」などの人気キャラクターを多数保有。海外のテーマパークやアミューズメント施設へのライセンス供与先は、英国、韓国、ベトナムなど6カ所ある。2024年には中国でも開業する計画。22年4~9月期のロイヤルティー売上高は前年同期比25%増で、国内、海外とも好調だ。エイベックスと組んで20年11月、シンガポールに新会社を設立。東南アジアでキャラクター事業を強化する。アリババ集団傘下の企業と22年6月に中国大陸での商品化権のマスターライセンス契約を結んだ。
東映アニメーションの22年4~12月期の版権事業は、前年同期と比べ売上高が29%増、営業利益が30%増だった。国内・海外とも商品化権とゲーム化権の販売が好調。同社は「ドラゴンボール」「ワンピース」「プリキュア」などの版権を扱う。「ドラゴンボール」のスマートフォンゲームが国内外で課金収入を集めている。中国とアジアでコンテンツ展開を進めるため、中国・上海にライセンス管理の合弁会社を20年11月に新設した。中国のレジャー施設運営会社と「ワンピース」のキャラクター商品のライセンス契約を結んだ。(2023/02/22調査)

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